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家相建築設計事務所様 連載(29)~家相の流儀・流派~(H26.1.7)

皆様、新年おめでとうございます。佐藤秀海です。
 
今年も、昨年9月に発売された拙著「よくわかる家相と間取り」(エクスナレッジ)の中から、皆さんに参考にしてほしいケースを紹介いたします。
 
東京都にお住いのAさんとは、Aさんの弟さん邸のリフォームがきっかけで知り合いました。玄関アプローチから間取りの変更まで、大幅なリフォームを計画されていたので、何度も何度も私の事務所までご兄弟で通われた、熱心な方です。
縁が深まる中で、Aさんの抱えるいろいろな問題の相談を受けるようになりました。まずは、Aさんのご実家がだれも住まずにそのままになっていること。この処置からスタートすることになりました。さっそく現地調査に行きましたが、正直、あまり良い地相ではないと感じたので、そのままAさんに伝えましたが、とにかく縁のある土地を手放すのが心苦しいと、何とか対処方法を考えることになりました。
 
この土地は、この土地に縁のある人しか住めない土地です。周辺を調べても、昔から代々住み続けている人ばかりで、新しく移って来た人は一人もいません。家が建て替わっても、そのご家族がそのまま住み続けている土地です。
こんな土地に何の縁もない人が、何かのはずみで新しく住んでしまうと、トラブルが続き、転居するようなことにもなってしまいます。
Aさんにとってはご実家という縁があるので、この点は問題ありません。詳しいことは言えませんが、近所とのトラブルを起こさないような家相にする必要があるので、縁のある神社にお願いして、古家の解体前と新築前の地鎮祭、工事途中の上棟祭に完成時の清祓祭まで、都合4回の御神事を丁重に執り行いました。
施工業者にも周辺に迷惑をかけないように細心の注意を払わせ、私も現場には数多く通いました。
間取りに関しては、Aさんにとって良い家相であることは勿論、ご近所のため、フェンスや窓の位置なども気を使いました。
それでも、工事中に無理難題を言ってくるご近所もいましたが、ありがたいと思って、すぐに対処しました。工事中のトラブルであれば、私たちが責任をもって対処することができますが、新居に移り住んでからの住民トラブルは、そう簡単にはおさまらないからです。
 
ここ数年、近所のトラブルが原因で裁判や転居になった方からの相談が増えています。そのほとんどの方が、地相に問題がありました。中には、元の持ち主が悔しい思いをされて手放した競売物件でのトラブルもあります。少々安くても、こんな物件に手を出してはいけません。昔から「不動産には出物なし」と言って、相場よりも安い物件を購入しないような戒めもあります。確かに、今まで数多くの土地を鑑定してきましたが、吉相の土地はそれなりの値段もしますし、それだけの価値があります。訳あり物件は値段が安くても、地相は凶相です。皆さんも、格安物件などには、絶対に手を出してはいけません。最後には、結局高くつくのが関の山です。
 
Aさんのお宅では、トラブルの根が深くならないうちに早めに対処できたおかげで、無事竣工することができ、住み始めてからも順調です。Aさんの心がけが良いのは勿論ですが、御神事を重ねて、神様に祓い清めていただいたことも大切なことだと思っています。
 

 
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