続・お酒いろいろ

続・お酒いろいろ <19.2.1更新>
                            

(S.Y 記)
 お酒は、大地がもたらす聖なる恵みとして、人類の歴史とともに人々の生活や人間関係に潤いを与えてきました。世界の各地で、その地の風土や文化を色濃く漂わせながら、文化的な財産として広く愛されてきております。
 一方、お酒がアルコールという物質を含んだ飲料であることから、飲酒運転、未成年者飲酒、アルコール依存症など、社会的に見過ごせない大きな問題が発生している要因であることも事実です。これはお酒のせいというより、お酒についての正しい知識の不足が生みだした不幸ともいえるでしょう。
 お酒の正しい知識を身につけ、適正な飲酒習慣が少しでも広がり、楽しく、おいしく飲んでいただければと願いながら、以下脈絡もなしにお酒についての一口メモを綴ってみました。
○お酒の神様
  近くでは、東京・府中市の大国魂神社の境内に松尾神社 (大山咋神: おおやまぐいのかみ) があり、毎年11月には東京の酒造業者たちが集まって酒造りの安全やおいしいお酒ができることを祈願しています。
○お酒の起源
  エジプトの第 5王朝時代、紀元前 2,500年ごろのお酒の製造方法についての記録が残っているそうですが、実際にお酒が生まれたのはその時よりずっと以前のことでしょうから、5千年も 6千年も前のことであれば、いつどこでお酒が造られのかわからないということになります。
  日本では、「古事記」に「やまたの大蛇」を退治するくだりでお酒が出てきますから、古代エジプトから比べるとずっとあとの時代といわれています。
○お酒と民族
  私たちアジア人は、体内でのアルコールの分解酵素であるセトアルデヒド分解酵素(ALDH2) が欠けていたり、働きが弱い人が多いそうです。この ALDH2を日本人の 4人に1人は全く持っていない、すなはち 4人に1人はお酒は飲めないか非常に弱いということです。こうした人は無理にお酒を飲んだり、周りの人も飲ませたりすることのないように注意しなければなりません。
  アフリカ系やヨーロッパ系の民族には、 ALDH2の欠けている人はほとんどゼロだそうです。
○お酒の酔い
  ビール大びん 1本飲んだ場合、体内でアルコールが分解される所要時間は、 3時間以上かかります。その時間内では車の運転に重要な視力、動作、判断力を低下させ、車を運転できる状態ではありません。飲酒運転は、人々を不幸に突き落とす許しがたい行為です。
  『飲んだら乗るな!乗るなら飲むな!』
○お酒と未成年者
  アルコールは、成長期にある人体に悪影響を及ぼします。未成年者は脳の神経細胞や体が発達段階にあるため、未成年のうちから飲みはじめると成長障害、性腺機能障害 (インポテンツや生理不順) を引き起こすばかりではなく、肝臓などの臓器障害にも陥りやすくなります。だから、法律で未成年者の飲酒を禁じているのです。
  『お酒は20歳になってから!』
○お酒の税
  お酒の中で、税負担率が最も高いビールの場合、大びん (633ml)小売価格 320円では、酒税 139円と消費税 16 円を合わせて 155円となり、税負担率は46.2%にも及んでいます。同様の計算で日本酒をみてみますと、 16.2 %です。
  平成18年度予算では、酒税の収入は 1兆 5,720億円が見込まれており、これは国税収入の 3.1%、一般会計歳入総額の 2.0%を占めています。
○お酒の吟醸酒
  特別に吟味して醸造する日本酒をいいますが、具体的にはよりよく精米した白米をゆっくり発酵させ、酒粕の割合を多くして特有の芳香を持つようにして醸造したものです。玄米を精米して精米歩合を60%以下にした米で造られたものを「吟醸酒」、50%以下にした米で造られたものを「大吟醸酒」という表示をすることができることとされています。
  いずれも芳香とすっきりした上品な味を楽しむことができます。
○お酒のジョーク
  ある長寿の村で、百歳は超えているという老人に「健康で、長生きする秘訣は何ですか」とたずねました。「いや、特別に何もしていないけど・・・」という答えでしたが、家の奥の方で何やらどんちゃん騒ぎをしているようです。「そうぞうしい奥の方は一体何をしているのですか」と聞きますと、「あれは三つ年上の兄貴が同級生たちと飲んだり、食ったりして大騒ぎしているのさ」と。 (兄貴は自分より年上、「飲んだり、食ったりして大騒ぎ」が長寿の秘訣・・・。)
○お酒の名言
  吉田兼行
   「酒は百薬の長といえど、よろずの病は酒よりこそ起これ」
  貝原益軒
   「酒は天の美禄なり、少し飲めば陽気を助け、血気を和らげ、食を巡らし、憂いを去り、興を発して人に益あり。多く飲めば、又人を害すること、酒に過ぎたるものなし」
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