「うなぎのリベンジ」


 今夏の土用の丑の日は、7月21日と8月2日の2回ある。それぞれ一の丑、二の丑と言う。
つまり、今年の夏は「うなぎの日」が2回もあるのだ。うれしい限りではないか。懐事情と要相談であるが、色々と理由をつけ堂々と鰻を食べる日が2回もあるのだ。本当は、もう少し頻繁に鰻屋に通いたいのだが、懐具合からそうもいかない。今年はスーパーでも驚く程の値段が高い。
鰻だけ、インフレだ!
夏のこの時期、鰻が美味しいのは何故であろう。食通で有名な北大路魯山人によると、鰻は夏より冬のほうが美味しいそうだ。理由は言っていなかったが、寒中で脂肪をため込むのが理由であろうか。
しかし、鰻を食べたいと思うのは冬より暑い夏である。暑さで弱った体がそれを欲するからなのだろうか。魯山人も、永い習慣と人間の生理と深い関係があると考察している。現に、一の丑は気温が低かった(東京の最高気温は23.1度)ため鰻屋に並ぶ列もまばらであった。鰻は、汗が出る位の暑さが似合うのだ。
天気予報を見ると、二の丑、8月2日は曇り時々晴れ、最高気温は30度になっている。一の丑で食べ損ねた人は、二の丑にリベンジしてはどうだろうか。8月2日は、暑さが待っているから。

うなぎの絵_01.jpg
松川のお店_honten[1].jpg
※「渋谷松川」様ホームページ