家相建築設計事務所様 連載⑱~家相の流儀・流派~(H25.1.28)

 こんにちは、佐藤秀海です。
 
 今回は収納スペースについて説明します。
 
 私は家相相談のため、本当に多くのお宅にお邪魔してきましたが、凶相の家に住んでしまうと、家の中に荷物があふれてしまうケースがよくあります。相談者ご自身は服装もおしゃれで物腰に何の問題がなくても、家の中は………。とにかく片づけられない人がほとんどです。
考えられる理由の一つは、凶相の家に住むと、そこに住む人の気力が衰退してしまうこと。要するにやる気が出ません。今日できることを明日にまわし、明日が来ても動けない。この積み重ねが物を溢れさせてしまいます。
 そしてもう一つは心の余裕がなくなること。凶相の家は人を不安にします。心が不安でいっぱいになると人間は動かなくなるので、掃除や片付けが進みません。世の中には収納で悩む人が多くいますが、凶相がその原因となっている人も多いのです。
 
 家相学上、収納スペースはどの方位にとっても問題ありません。ですから、北東の表鬼門に納戸を配置しても問題はありません。むしろ、危険な鬼門方位を収納にすることで、凶相となる玄関やトイレなどを配置することがなくなるので、なおさら好都合です。
ただし、空き部屋を納戸がわりに使ってしまうと、家そのものの気を落としてしまうので要注意です。これは、方位にかかわらずだめですね。
そもそも、人の住んでいない家は一目でわかるほどエネルギーが低く、建物としても痛みが早い。家も生き物なので、人が喜んで使わないと、すぐだめになってしまいます。ところが、人が住めなくても、常時エアコンをかけておくと家の痛みも軽減されるそうなので不思議です。やはり、家にとって風通しは大切なのですね。
 
 今も昔も、収納で悩む人は多くいます。特に、物が豊かになった現代の悩みは深刻です。それこそ、お金とスペースがあれば、物は増え続けてしまうでしょう。
ところで、皆さんは、昔に比べて圧倒的に増えたものが何か、ご存知ですか?
答えは、靴です。
 男女を問わず一人頭が持っている靴の量は格段に増えました。だから、最近では大きなシューズクロークを玄関わきに用意するプランが増えています。玄関のたたきにいつも汚い靴が転がっていてはよくないので、家相学上でも、シューズクロークはプラスです。ただし、シューズクロークは玄関と同じたたきにせず、欠けにならないように床を張ると覚えてください。
洋服などを収納するウォークインクローゼットも人気がありますが、収納量からすると効率的ではありません。人が立ち入るスペースがデットスペースになってしまうので、むしろ、廊下に面した壁面収納が効率的です。
 一般的なクローゼットや押し入れの奥行きは約900㌢ですが、これだと小柄な女性や子供には、奥まで手が届かずに使いにくくなります。奥行きをあえて700㌢程度に抑える設計もあると知っておいてください。
また、子供室のクローゼットも、ハンガーパイプの高さが大人用のままでは、子供には高すぎて使えません。通常の高さのパイプのほかに子供用のパイプを用意するなど、少しの気遣いで、後々のストレスも違ってきます。
 
 私は、一般社団法人 日本収納プランナー協会で認定するエキスパートという資格も持っています。家相についてはもちろん、収納のお悩みについてもアドバイスしていますので、気軽に問い合わせてください。お待ちしています。