家相建築設計事務所様 連載(120)~家相の流儀・流派 ~

皆様こんにちは、佐藤秀海です。

それでは、拙著「今日からできる開運事務所」(清文社)の中から、皆さんに参考にしてほしい部分を紹介いたします。

事業をやるからには、成果を上げてほしい。そのためには、運も必要です。バブルのように消えてしまう運ではなく、努力に努力を重ねて手にした本物の運を手に入れるために、家相の知恵を活用してください。

●業種別事例 ヒント②不動産事務所

不動産関連の事務所については、建物の構えがとても大切です。

構えとは建物の形を指していますが、出来れば、吉相の張りを設けてほしいと思います。

吉相の張りとは、建物一辺に対して三分の一までの出っ張りのことで、これより大きくしてしまうと、凶相の欠けになるので要注意です。必ず、三分の一までに収めてください。

張り出す方位は、北西方位と東南方位が最良です。このように二つの方位に吉相の張りを設けた構えを複合相と呼び、この建物を使うことで運気が上がるといわれています。

特に、北西方位は富や財産を象徴する方位なので、不動産業など土地に関連する業種では、大切にしてほしい方位です。また、東南方位は信頼・信用の方位と言われ、人間関係にも恵まれるので、仕事上のトラブルも少なくなります。

反対に、北西方位に凶相の欠けがある事務所では、良い物件との縁もなく、業績も上がりません。そして、東南方位が欠けている事務所では、同業他社との関係が悪く、仕事の進展性が著しく悪化するので、どちらの方位に欠けがあっても、良いことは全くありません。

今までの相談例で多いのは、駐車スペースから出入り口へのアプローチが凶相になってしまうことです。事務所そのものの出入り口の方位は、鬼門など凶相を避けて無難な方位に配置してあるのに、駐車スペースを北東の表鬼門や南西の裏鬼門方位に取っているため、どちらも鬼門方位から人がアプローチすることになってしまいます。この家相では、とにかくトラブルが多くなります。顧客とのもめごとだけではなく、従業員同士のいざこざや突然の退社など、いろんな問題に悩まされてしまうので、しっかりとチェックして、必ず改善してください。

自社で使う駐車スペースや賃貸用の駐車スペースの確保のため、建物の一階部分を柱のみとし、あとはすべて駐車スペースとする「下駄ばきの家相」は大凶相です。一階部分に柱しかないことから下駄ばきと呼ばれますが、こんな建物では、どんなに頑張っても業績が上がらず、数年で倒産するケースが後を絶ちません。不動産業は土地や建物など、大切な財産にかかわる業種なので、不安定な家相にしてはいけません。建物の構えやアプローチに気を使い、長く反映する事務所を目指してください。