家相建築設計事務所様 連載(127)~家相の流儀・流派 ~

皆様こんにちは、佐藤秀海です。

 

それでは、拙著「今日からできる開運事務所」(清文社)の中から、皆さんに参考にしてほしい部分を紹介いたします。

 

事業をやるからには、成果を上げてほしい。そのためには、運も必要です。バブルのように消えてしまう運ではなく、努力に努力を重ねて手にした本物の運を手に入れるために、家相の知恵を活用してください。

 

  • 業種別事例 ヒント⑦デザイン・開発系事務所

 

デザインや開発系の事務所は、南方位の象意が大切になります。南は火の星、闇夜を照らすエネルギーの高い方位なので、芸術的センスにも恵まれるといわれています。また、その対極にある北方位は水の星で、この方位の潜在的なエネルギーもとても大きいものです。そのため、この二つの方位を大切にした事務所選びポイントになります。

 

具体的には、この北方位と南方位に欠けのある建物を避けることです。本来あるべき部分がない欠けは、その方位の持つ象意の恩恵が受けられなくなるからです。

 

デザインや開発系の事務所の場合には、どうしても夜の作業が多くなります。以前相談を受けたデザイン系の事務所では、オーナーの希望で、開発部門のスペースには窓を取らないという希望もありました。アイデアをひねり出すためには外が見えると気が散ってしまうし、深夜の作業も多いのが理由だが、やはり、窓のない部屋では家相学上でもマイナスになってしまいます。

確かに、デザインや開発という仕事には特殊性があります。北欧の家具や建築など魅力的ですが、優れたデザインの裏には白夜という特殊な気候風土との影響が強いともいわれています。夜になっても全く暗くならない生活で、人間の感性が適度におかしくなり、芸術的センスが磨かれるそうですが、その考え方からすれば、窓のない部屋もありなのかもしれませんが、やはり、家相学的な違和感はぬぐえません。

そのオーナーと相談した結果、天井近くに明り取りの窓を取り、足元にも窓を取った折衷案のような設計になりましたが、そこで働く社員の人たちからは「窓があってよかった」と喜ばれました。

 

もう一つ、注意しているのは設計に「遊び」や「ゆとり」を意識することです。

天井の高さや吹き抜けなども活用するプランや、あえて効率的なレイアウトではなく、意識して無駄なスペースを作ったこともあります。もちろん、家相はとても大切にしていますが、そこから一歩も踏み出せないと進歩がありません。試行錯誤の繰り返しで、家相は進化していくのだと思います。