家相建築設計事務所様 連載(132)~家相の流儀・流派 ~

皆様こんにちは、佐藤秀海です。

 

それでは、拙著「今日からできる開運事務所」(清文社)の中から、皆さんに参考にしてほしい部分を紹介いたします。

 

事業をやるからには、成果を上げてほしい。そのためには、運も必要です。バブルのように消えてしまう運ではなく、努力に努力を重ねて手にした本物の運を手に入れるために、家相の知恵を活用してください。

 

  • 業種別事例 ヒント⑪工場・本社等の配置について

ここで紹介するのは、東北地方にある特殊車両の整備工場の移転計画についてです。

この会社は、現在も工業団地の一角に本社工場があり、3000㎡ほどの広さで稼働中です。その他に数か所の支店もありますが、会社の業績はとても好調に推移していました。更に業績の向上が見込めるので、私への依頼は、手狭になった本社工場の改善についてでした。

 

早速本社工場の現場調査を行いました。

本社工場のある土地はとても良い土地でしたが、すでに許容量いっぱいの建物と設備がひしめいている状態で、これ以上の改善は望めないというのが、私の受けた印象です。

家相は、土地という器の上に建物をのせるので、土地と建物との関係も大切です。器の許容量以上の建物を建てようとすれば、その器からこぼれ落ちてしまうので、それを見極めるのも私の役割の一つでもあります。

 

急遽、本社工場の改善ではなく、移転に切り替えて準備を進めることになりました。経営的にも大きな計画変更になりますが、経営者の判断はとても速やかでした。

この会社の経営者は、以前から九星気学などの運命学に造詣が深い方で、工場やご自宅の新築や移転については、しっかりと方位を活用していたそうです。家相については、今まであまり縁がないようでしたが、私のすすめる家相建築に賛同してくださり、私との縁ができました。

まず、移転先を探すのですが、その場合の方位は経営者の九星方位とリンクするので、どうしても範囲が限定されてしまいます。移転をする時期と方位を最初に決めて、それに合わせて土地探しを始めました。

しばらくして、その条件に合った土地が見つかり、その経営者と共に私も現地調査に向かいました。地相については、おおむね条件に適していましたし、何より、移転方位も時期も問題がないのが決め手となり、すぐに購入の方向で即決しました。

 

しかし、その土地は白紙解約することになってしまったのです。その土地の所有者から、突然の申し入れで、私も驚きましたが、経営者のショックはとても大きなものでした。縁のない土地は、どうやっても手に入らないこともあります。そこで私が提案したのは。時期や方位に関係なく、条件に適した物件を全方位で探すというものです。経営者のこだわりは一旦忘れて、土地探しをしてみようという提案です。それから数か月かかりましたが、実際に移転したこの土地が見つかりました。

次号は、その土地の家相上の改善点と工場などの配置計画について説明します。