家相建築設計事務所様 連載(134)~家相の流儀・流派 ~

皆様こんにちは、佐藤秀海です。

 

それでは、拙著「今日からできる開運事務所」(清文社)の中から、皆さんに参考にしてほしい部分を紹介いたします。

 

事業をやるからには、成果を上げてほしい。そのためには、運も必要です。バブルのように消えてしまう運ではなく、努力に努力を重ねて手にした本物の運を手に入れるために、家相の知恵を活用してください。

 

  • 業種別事例 ヒント⑫工場棟・本社棟の家相について

前回は工場棟と本社棟の吉相の配置について説明しましたが、今回はそれぞれの建物の家相について説明します。

 

工場棟は東西に長い長方形の構えにしました。工場への出入り口を吉相の東南方位に配置しています。家相では、敷地への出入りも門扉に限定しますが、工場のような建物への出入りも、吉方位に限定することもポイントです。

そして、工場の司令塔となる現場事務所は北西方位に配置しました。北西方位に指導的立場の責任者を置くことで、事故やアクシデントを少なくする効果が見込めます。

工場棟の一部に二階を設けることになりましたが、この方位も北西方位としました。家相には二階ののせ方にも決まりがあり、二階は北西方位に一階面積の三分の一程度が理想とされています。今回はそこまで大きな二階は必要ないので、方位とバランスを考えて設計し、限られた条件の中で最良の構えにまとめました。

 

本社棟は、メインエントランスを東南方位とし、風除室を設けて吉相の張りとしました。社長室は主人の定位でもある北西方位で、経理と総務は北方位に配置しています。

従業員は西方位に設けた専用出入り口を使い、部品庫や二階の研修室へもスムーズに移動が可能です。

二階は東側を研修室とし、西側は別会社として使用します。研修室から使用するトイレは一階トイレの上部に配置して、汚水の配管経路も考慮しました。トイレの汚水は、建物から最短距離で外に出し、玄関前を横切らせないのが大切なポイントです。

 

工場棟では、従業員が事故なく作業を進められることを最大の目標として設計しました。

本社棟は、取引先や従業員同士のトラブルが起きないように心掛けました。

早いもので、移転してからすでに5年ほど経ちましたが、事故やトラブルもなく、社業はますます順調だそうです。