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蛍<H21.05.28 更新>
 東京の気象情報会社では、初夏の風物詩ホタルが飛び始める時期についても予測しており、これを桜前線のようにホタル前線と呼ぶそうです。今年はこの冬の気温が平年より高い地域が多かったせいでホタルの幼虫が水中から上陸するのが例年より早やまっているとみられています。既に宮崎では平年より21日も早い 4月末に、西日本各地で10日以上も早くホタルが舞い始めたと観測されています。ホタルの初見は毎年 4月に沖縄で始まり、石垣島では幼虫時代は水中ではなく陸上で暮らすヤエヤマホタルという体長 5ミリほどのホタルが淡い光を漂わせている幻想的な風景が報道写真にありました。
 日本には約50種類のホタルがいるそうですが、幼虫が水中で育つのはゲンジボタルとヘイケボタル、そして沖縄・久米島の固有種クメジマゲンジボタルしかいないのだそうです。このクメジマゲンジボタルは、ゲンジボタルの祖先と考えられている種ですから幼虫が水生というのは 2種類ともいえます。このゲンジボタルの点滅には地域差があることはよく知られているところですが、関東では 4秒に 1回、関西では少しせっかちで 2秒に 1回点滅するというのですから不思議です。
 団塊の世代といわれる私たちが子どもだったころ、街はずれの田んぼや原っぱにはホタルが乱舞しており、手で捕まえるのも簡単でした。高度成長の時代都会から自然が急速に消え、地方の里山でも開発や農薬に追いつめられてホタルの生息地はどんどん減っていき、一時は姿を消しかけたホタルですが、やがて反省をこめた保護活動が始まりました。加えてノーベル化学賞のお陰で発光生物が脚光を浴びてきたことも影響してか、単に成虫を放つだけではなく産卵や幼虫の飼育にも取り組まれてきており、 街中でホタルと出会えるスポットが増えてきています。東京でホタル観賞の草分けともいわれている文京区の「椿山荘」、甘い水に集まると歌われているホタルの集客力は、エコ意識や自然志向の高まりとも相まってかなり高いといいます。また、福生市を流れる玉川上水近くの「ほたる公園」では、毎年 6月に入るとゲンジボタルが舞い始め、大勢の家族連れやカップルたちが夏の闇の中で幻想的な光の点滅を楽しみます。 
 ホタルの関係業者によれば「ホタルはなまじのタレントよりも集客力がある」といいますが、「ホタルは環境の結晶なのです。豊かな自然を確保し次世代に残す努力をしなければ、未来に美しい『光』はないでしょう。・・・」という「日本ホタルの会」のHPを引用させていただき、この稿の終わりとします。
税理士法人みらい
代表社員税理士 松尾 正

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