税理士並河の税界よもやま話【22】(H22.1.26)

★苦しい時の神頼み
2010年の年明けはJALの会社更生法適用申請、小澤民主党幹事長の元秘書の逮捕とその政治団体への検察の捜査および事情聴取、ハイチの大地震といったニュースがあり、波乱のスタートとなりました。
不景気でこのような落ち着かない世の中なのか正月の初詣は昨年と同様に各地の神社、仏閣は大いに賑わったようです。
今年は警察庁の人出のランキング発表がありませんが、例年通りだと①明治神宮 ②成田山新勝寺 ③川崎大師 ④伏見稲荷大社となっており、当事務所の職員は明治神宮に行って祈願するまで1時間半かかったと言っていました。
パワースポットとして神社仏閣が人を引きつけるご利益には・商売繁盛・家内安全・厄除け・交通安全・開運招福・学業成就・縁結び・安産・・・といろいろありますが、運良く願いがかなった時は、お礼参りを忘れずに。
宗教法人は本来の活動に法人税はかかりませんが、収益事業(不動産貸付業など税法で定める34の事業)を営む場合は課税されます。
また収益事業を営まなくとも給与を支払っている場合は源泉徴収義務が生じます。
★和顔愛語
近年テレビなどで若いお笑い芸人の漫才が大人気を呼んでいますが、やすしきよし、ツービート、ザぼんち達が大ブレークしたかつての漫才ブームの頃を思い起こします。
このきっかけとなったのはM-1グランプリ(第1回は2001年12月)と思われ、若手漫才師の登竜門として、まさにお笑い甲子園の様相です。
漫才はボケとツッコミの巧妙なやり取りが芸として楽しいのですが、最近のものは短時間の受けを狙い、オーバーアクションやしつこいギャグが目に付き、話の内容の面白味に欠けるように感じるのは自分が歳のせいでしょうか?
関西では最近若い恋人の相手を「あい方」と呼ぶそうで、さすがヨシモトの本場だけのことはあります。
昔から「笑う門には福来る」といわれ、笑いの力は非常に大切なことと思います。
また「和顔愛語」という言葉があり、やわらかな笑顔と優しい言葉で人に接することができれば周囲が暖かくなります。
「和顔愛語」の語源は仏教の六波羅蜜の布施行のなかに無財の七施があり、「和顔悦色施」と「言辞施」を合わせたものといわれ、たとえ財がなくとも常に微笑を絶やさず、相手の身になって心のこもった言葉を伝えることを行として実践することを意味しています。
何となくギスギスした世の中になっているので多くのひとが和顔愛語に心掛けるともっと住みやすい社会になるような気がします。
さて年が明けて個人の確定申告の時期になり、税金に関する話題がマスコミに数多く取り上げられるようになってきました。
本年度の国家財政は税収より借金の方が多いという異常事態(かりに税収が公債を下回れば昭和21年度以来)にあり、国民の税に対する関心も非常に高いものがあります。
そんな中で今年の確定申告に向け、私ども税理士法人みらいは万全を期して税繁忙期に備えています。
職員一同「和顔愛語」をもって皆様の税の相談、申告のお手伝いをさせていただきたいと思いますのでどうぞ宜しくお願いいたします。