税理士並河の税界よもやま話【28】(H22.7.26)

★熱かった今年のW杯を想う
日本の今夏は猛暑で夏商戦に活気が出てよかったと思っていたら、暑さがとどまるところを知らず、熱中症で倒れる人がでて何事も程々にはいかないようです。
南アで1ヶ月間行われたサッカーW杯の熱狂も過ぎ去りしものとして徐々に記憶が薄れてきましたが、今回の印象を書きとどめ、4年後のブラジル大会を楽しみに待ちたい。
○サムライ日本(岡田ジャパン)は戦前の不評を覆し、ベスト16進出に日本中が興奮!
特に本田、松井の海外組の強さ、川島のファインセーブ、長友のタフさにアッパレ!
○人智を超えた戦いの結果を占うことは至難の業ですが、たこ占いのパウル君は全勝!
ある国では国政選挙の予測にたこ占いを使うらしいが、しまいに墨を出して怒られそう。
○スペイン優勝の結果、バルセロナを州都とするカタルーニアとマドリードの中央政府の地域対立が緩み、国としての一体感が生まれ、不況の同国に経済効果が期待できそう。
★国家「君が代」の2番

今大会では試合開始前の国歌吹奏の際、日本選手全員が肩を組んで「君が代」を斉唱するという、今までの日本代表にない姿を見て、何か期待させるものを感じました。
そんな話を高校時代の友人のS君(埼玉県の高校の校長経験者)としていたら彼は「君が代」には2番があると言った。
確かに明治14年発行の「小学唱歌集編」には現在歌われているものとは異なる元の歌が載っていました。
一、君が代は、千代に八千代に、さざれ石の、巌となりて、苔のむすまで
うごきなき、常盤(ときは)かきはに、かぎりもあらじ
二、君が代は、千尋の(ちひろ)の底の、さざれ石の、鵜のゐる磯と、あらはるるまで
かぎりなき、御世の栄を、ほぎたてまつる
1番と2番の後半は稲垣千頴の補作で、現在歌われている「君が代」は古今和歌集からの詠み人しらずの和歌です。 この「君が代」が正式に日本の国歌となったのは1999年(平成11年)「国旗及び国歌に関する法律」で定められました。
ちなみにS君はこの法律作成に先立って各国の国旗、国歌の取り扱いを調査するため、教育者として全国から選ばれた数名に入り、世界中を視察して資料収集を行ったそうです。
★国税の人事異動

話題は変わりますが、7月10日という日は国税に関係する人にとって1年に1度の人事異動日で3分の1近くが大異動(移動)するメモリアルデーです。
異動日の一週間前頃に内示があり、そこで上司から昇給、昇格、配置転換等が本人に告げられ、悲喜こもごものドラマが見られますが、実際の異動日には気持ちを清算して新たな体制でスタートすることを毎年繰り返し、この人事異動が国税組織の強力なエネルギーとなっています。
今年の人事異動速報を見ていると例年と違い指定官職(副署長以上幹部)の勇退者が激減して、留任者が多く見受けられました。
これは指定官職に早期退職勧奨し、代わりに税理士の顧問先を2年間斡旋するという従来の慣行が今年から廃止となり、定年制延長とあいまって過渡期の様相を呈しています。
定年後の税理士業に過去の先輩の通った道をダブらせていた現職の方はモチベーションに影響するかもしれませんが、永年勤務しただけで税理士の資格が取得できる上、斡旋まではいかがかという一般の税理士の思いも無理からぬところがあり、諸行無常、これも時代の流れというべきかもしれません。
国税職員には原点である国家財政をまもる悠久の大義を全うしていただきたい。
税務大学校校歌の歌詞に「・・・国の栄えの泉なる、税制の道究めんと、選ばれ集う学び舎に、友呼ぶ声のこだまする、ああ税務大学校、すがしきその名」とあります。
フレーフレー税大!