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帰宅難民

 東日本大震災の本震が起きた3月11日、東北各地の被害とは比較にはなりませんが、首都圏では千葉18人、東京7人、神奈川4人の方がなくなっています。東京都内の揺れは強烈で長く続きましたが、近辺での全壊、半壊の建物はなく、また看板が落ちてきたり屋内の家具や冷蔵庫などが倒壊したということもありませんでした。地震直後、大方の商店はいつもとあまり変わりなく、一見平然としていた状態でありました。しかし都内の電車は、地上地下を問わずすべてストップ、交通機関はバス、タクシーを含めて完全なマヒ状態に陥りました。地震発生時に東京都内にいた人は約1,000万人と推定され、その3割約300万人がその日のうちに帰宅できなかったという調査結果が報じられていました。以前からいわれていた「帰宅難民」となって街中にあふれ、その内訳は日中の地震であったこともあってベビーカーを押している若い母親、買い物中の老夫婦、学校帰りの児童生徒、夕方からは早めに帰ろうとする通勤者たちが加わりました。いつもなら電車やバスで1時間前後の道のりが、半日あるいは日をまたいでの帰宅となり、幹線道路では徐々に人が増えて狭い歩道を黙々と歩いていく光景となったのです。直接的な被害はなくても、こんなにあっさりと帰宅難民となってしまい、日常のもろさを誰しも痛感したのではないかと思います。
 この日東京都庁では第二庁舎を夜間開放して帰宅難民を受け入れたり、銀座のデパートでは終夜開放しカンパンや水を支給して、1,400人を売り場で夜明かしさせたといいます。また大手ホテルではロビーに人々を受け入れ、交通機関の開通状況などの情報提供をしていました。黙々と帰路を歩く人たちには、沿道の人たちがトイレや水の便宜図ったり一休みできる椅子を勧めたりした美談も伝えられています。
 当日の交通機関の回復状況は、1日の輸送人員が630万人にのぼる東京メトロでは3人が1組になって線路上を歩いて点検し、午後8時40分銀座線の全線を皮切りに次々と運転を再開しました。他の地下鉄私鉄各線でも順次運転を再開し、帰宅難民を帰宅させるために終日運転を実施したのです。ここで残念なのはJR東日本、午後6時26分に早々とその日の運転再開を断念したことでしょう。
 世界各国のメディアは、戦後最大の災害に直面しても、日本人は冷静さを失わず社会秩序は守られ略奪行為もなく、未曾有の災難に品位を保って耐えているという称賛を繰り返し報道しているといいます。確かに幹線道路の途中にあるコンビニなどでは、飲み物や食べ物を買う人、公衆電話を待つ人、誰もが落ち着いて列をつくりじっと自分の順番を待っていました。危機的状況では人間性が現れるもの、不安の多いなかでも秩序だった行動がとれることは誇らしいことだと思います。

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