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家相建築設計事務所様 連載(34)~家相の流儀・流派~(H26.5.30)

皆様こんにちは、佐藤秀海です。
 
引き続き、昨年9月に発売された拙著「よくわかる家相と間取り」(エクスナレッジ)の中から、皆さんに参考にしてほしいケースを紹介いたします。
 
Мさん邸④
今回は建築に関する御神事について説明します。
建築に関する御神事は、本来3つあります。
1. 地鎮祭
2. 上棟祭
3. 清祓祭
この3つを執り行うことが正式です。
 
地鎮祭とは、新築前に行うもので、その土地の守り神である氏神様にお願いをして、その地に住まう許可を頂く意味があります。敷地の中心に祭壇をしつらえて、神様に鯛や野菜・果物といった神饌物を差し上げます。
基本的には神道で行いますが、中には仏教やキリスト教式で行う場合もあります。私も数多くの地鎮祭に参列していますので、仏教式やキリスト教式も体験しました。神仏に崇敬の念を持ち、真摯にお願いすれば宗派や形式は関係ありません。
そしてもう一つの意味は、神仏の御力でその土地に鎮まる祖霊たちに、おとなしくしてもらうということです。土地には動物霊などいろんなものが住処としていると考え、工事中に悪さをしないようにするためです。
最近では、この地鎮祭を行わないこともあるようですが、工事に携わる職人さんたちは、皆さん必ず行ってほしいと言います。工事には危険が伴い、一つ間違えると命にも係わります。「地鎮祭を行わない現場では事故が多い」こんな意見の職人さんは多いですね。
 
上棟祭は、工事の途中に行う御神事です。工法にもよりますが、木造軸組みでは棟木をあげるときに、鉄骨造では鉄骨工事が終了したとき、鉄筋コンクリート造では躯体コンクリートの打ち込みが終了したころに行います。
上棟祭と上棟式は違います。
簡単に言えば、神主や僧侶などが祭礼として執り行うのが上棟祭で、それ以外はすべて上棟式です。大工の棟梁が行う上棟式は、祭礼ではありません。
今はほとんどの人が上棟祭を行わなくなりました。上棟式でさえ、経費節減で省かれてしまいます。本来なら、必ず上棟祭を行ってほしいのですが、本当に残念です。
 
清祓祭とは、家の竣工を祝って行う御神事です。地鎮祭や上棟祭と同様に、祭壇をしつらえて神様をお招きし、新築家を清め払っていただきます。工事には職人さんをはじめ、多くの人たちが携わります。いくらきれいにクリーニングをかけても、携わった人たちの想いがすべて拭い去られるわけではありません。そこで、目に見えない汚れを神様の息吹で祓い清めていただくわけです。この御神事も大切で、やるとやらないとではまったく違います。
 
Мさん邸では、この3つの御神事をしっかりと行いました。地鎮祭で土地を清め、上棟祭で工事の無事を祈り、清祓祭ですべてを祓い清めていただきます。
上棟祭の後には、職人さんの慰労のための祝宴も開いていただきました。料理はすべて施主さんたちの手作りです。みんな大感激で、職人さんたちに施主の熱い思いが伝わり、その後の工事も順調に進みました。職人さんたちも人間です。熱い思いには熱い思いで応えてくれます。思いのこもった吉相の家が完成しました。
 

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