家相建築設計事務所様 連載(40)~家相の流儀・流派~(H26.12.1)

皆様こんにちは、佐藤秀海です。
 
今回も昨年9月に発売された拙著「よくわかる家相と間取り」(エクスナレッジ)の中から、皆さんに参考にしてほしい部分を紹介いたします。
 
○八方位、それぞれの持つ意味を確認しよう
そもそも家相とは、方位学に基づいた学問です。その基本となる八方位は、それぞれが意味を持っており、家相学でもその意味に基づいて吉凶を判断していきます。この方位につい、もう少し詳しく説明します。
 
先ず、方位の基本となるのは、縦の線をつなぐ北と南、横の線をつなぐ東と西の四方位です。これに、四方位の間にある北東・東南・南西・北西をあわせた八方位が、家相の吉凶を判断する材料となっています。この八方位は、太陽の動きという自然の理をもとに、様々な運勢をつかさどっています。家相の家づくりの意味を知るためにも、まずは八方位の持つ意味を確認していきましょう。
 
北方位
北は交わりや物事の始まりという意味を持ち、万物が生まれる力を持ったもっとも神聖な方位とされています。男女の交わりもつかさどっているため、交際運・愛情運・子宝運とも深くかかわるとされています。一方で穴や秘密といった意味を持ち、秘密を持って夫婦仲が悪くなったり、金運が落ちたりすることもあります。
 
北東方位
北東は夜明け前の方位とされ、これから日が昇り大きなエネルギーが動くという意味を持つため、表鬼門として注意が必要な方位ともされています。一方で北東は行き詰まりを打開し、停滞しているものを動かすという意味も。今後、良い方向に動く方位でもあるため、良い変化を迎えられれば吉と転じる方位とも言えます。
 
東方位
沈んだ太陽が昇ってくる方位。明るく活気に満ち、やる気を生じさせる方位です。この方位のエネルギーを高めると、やる気やチャレンジ精神がアップして物事が発展すると考えられていることから、仕事運や事業運をつかさどる方位でもあります。
 
東南方位
昇った太陽が南に移っていく境にある方位。物事が整う方位でもあり、縁や結婚をつかさどる方位とも言われています。また、世間からの評価も表し、東南のパワーを高めると信用を得られ、良縁を引き寄せるとされています。
 
南方位
太陽が真ん中にある南は、太陽を意味する方位です。このため、名誉・人気運などをつかさどる方位とも言われ、芸術に携わる人にとって大切な方位とされています。ただし、太陽はもっとも高くなると、あとは沈むだけです。そのため、光が遮られると突然闇に転ずるという性質も持ち合わせます。
 
南西方位
南西は太陽が陰りだす方位。物事が次第に衰えていくことを表します。このため、裏鬼門とされ、注意が必要な方位です。一方で新たに命を生み出すパワーを持ち、物事を育成する方位でもあります。
 
西方位
太陽が沈む方位。終わりには実りがあるということで、収穫の意味があります。収穫は人生においての楽しみという意味があるので、レジャー運や金銭運といった人間の喜びに関する運勢にも関係します。
 
北西方位
権力を象徴し、力強いパワーを持つ方位。出世運や勝負運、事業運などをつかさどります。神仏を祀るのに最も適した方位でもあります。
 
次回は家族定位、十二支方位、九星方位などについて説明します。
 
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