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代表者ブログ 「小笠原諸島近海」(H26.12.01)

 東京から約1千㎞離れた小笠原諸島、平成23(2011)年に世界自然遺産に登録されました。JTBが実施した調査によると、今後訪れたい日本の世界遺産の1位は日本で初めて登録された屋久島(鹿児島県)、2位が知床(北海道)、そして3位が小笠原諸島(東京都)と上位が自然遺産で占められています。貴重な生態系が残り東洋のガラバゴスとも言われてもいる小笠原諸島は、周囲の美しいサンゴ礁のほか陸地には固有の動植物が生息している世界自然遺産です。貴重な自然遺産ではなく小笠原諸島近海で起こっている事態2題についてです。
 小笠原諸島の一つである無人島西之島付近の海上で、海底火山の噴火による新島が見つかってから約1年が経ちました。新島は西之島とくっついてからも噴火によって拡大を続け、面積は元の西之島8倍以上の 1.89 ㎢にまで膨らんでいることが確認されました。島が大きくなった分だけ領土や領海が広がることにもなり、日本にとっては喜ばしいことですが、対外的には新たな地図や海図に載せる必要があります。現在噴火活動は依然として活発であり、上陸して測量することはできず、今後の見通しは立っていません。海上保安庁によれば、西之島に今後人が住むということは不可能であり、自然保護の島と考えるのが現実的であるといいます。また東京大学地震研究所の火山学の専門家によれば、「島の拡大はしばらく続き、最大で約3㎢まで広がる可能性があり、噴火は数年単位で続くだろう」と指摘しており、未だもろ手を挙げて喜ぶには早そうです。
 次は小笠原諸島近海での中国船による宝石サンゴの密漁についてです。2、3か月前から小笠原諸島近海に多数の大型中国船が現れ、宝石サンゴの密漁が行われるようになりました。サンゴ礁を形成する造礁とは異なり、宝石サンゴは硬い骨軸が宝飾品に加工されます。暗く深い海の底で厳しい潮流に耐えて、数年かけてミリ単位でしか成長しない貴重な宝石サンゴが中国船によって不法に荒らされています。中国では、宝石サンゴはパンダと同様に国家重点保護野性動物1級に指定されており、中国国内での漁は厳しく禁止されています。密漁者は日本の取り締まりが厳しくない小笠原諸島近海に目をつけ、密漁を始めたのです。昼間は領海外に出て休息し、夜になって領海内に忍び込み傍若無人の行動をしているのです。ピーク時には200隻以上が確認されたものの、当初海上保安庁の巡視船は2、3隻であったことから領海から追い出すしかありませんでした。最近では24時間体制で積極的に摘発する方針に転換し、罰金の上限を引き上げたりした結果、11月下旬に蜜漁船は3隻までに減少しやがて駆逐することできる見込みです。貴重な資源を「人のものは俺のもの」といった中国船のやりたい放題は断じて許せません。
 
 どなた様も御健勝のままに年の瀬を過ごし、よい新年をお迎えください。
 

税理士法人みらい 代表社員
税理士 松 尾  正

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