家相建築設計事務所様 連載(56)~家相の流儀・流派 ~

皆様こんにちは、佐藤秀海です。
 
今回も拙著「よくわかる家相と間取り」(エクスナレッジ)の中から、皆さんに参考にしてほしい部分を紹介いたします。
 
土地の形も重要な要素
 
理想的なのは整った長方形の土地
 
土地と道路の関係や、地盤のほかにも気をつけたいのが、土地の形です。家相学上、建物の形は「構え」といって、とても重要なポイント。本来、建物の構えは長方形であるべきといった考えから、張り・欠けは極力作らないのが理想とされています。
 
土地もこれと同じように、長方形に近い整った形がもっとも理想的といえます。変形した土地は、地形の整った土地と比べて安く売り出されることも多いようですが、そもそも。宅地としての使い勝手がよくないため、あまりおすすめできません。特に、土地の面積が小さい場合には、小さな変形でも、敷地全体に与える影響が大きくなるため、注意してください。
 
三角形の土地は凶相。居住にはふさわしくない
 
変形した土地の中でも、特に凶相といわれるのが、三角形の土地です。商売などで使うには、例外的に無難となるケースはありますが、居住用としては適さない土地といえるでしょう。中でも、最も凶相とされているのは、三角形の土地に三角形の建物を建てることです。凶相の土地に、建物の構えが悪い家を建ててしまうことになるので、マイナスの要素が重なり、大凶相になってしまいます。また、三角形の土地に住むと精神が不安定になり、土地から離れにくくなるケースもあります。安価なことが多い三角形の土地ですが、なるべく購入しないことをおすすめします。
 
ただし、長方形や正方形の建物が無理なく建てられる広さがあれば、土地が三角形であっても、気にしすぎる必要はありません。
 
土地の持つパワーを受け取るために
 
変形した土地が家の構えに影響する例は、三角形の土地だけではありません。
たとえば、L字型の土地のように、敷地に大きな欠けがある場合でも凶相です。このような変形した土地は、敷地を方形に区切ることでマイナスを和らげることが効果的です。また、旗竿の土地は欠けがある上に、家の見通しが悪く、防犯面での不備もあります。この点にも注意が必要です。
 
このように、家相学では土地のエネルギーを効率よく取り込むためにも、土地の形はとても重要な要素とされています。その土地の持つ本来のパワーを十分に受け取り、吉相の家づくりに役立てるためにも、しっかり考えて、形の良い土地を選んでください。
 
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