家相建築設計事務所様 連載(66)~家相の流儀・流派 ~

皆様こんにちは、佐藤秀海です。

今回も拙著「よくわかる家相と間取り」(エクスナレッジ)の中から、皆さんに参考にしてほしい部分を紹介いたします。

●階段 建物の中央部の階段は大凶相になる

家相の良い家づくりで重要とされているのが階段の位置。最近は、効率性の良さから家の中央に階段がある場合が多いようですが、これは、家相学上、何としても避けたい配置です。

家の中央は、人間のからだでいえば背骨にあたる位置。中央を階段にしてしまうと、背骨のないからだのような状態になり、あらゆる運気が悪くなってしまいます。建物の中心から半径2メートル以内、家が狭くて難しい場合には、最低でも建物の中心から半径1メートル以内に階段を配置するのは避けましょう。

中央を避ければ、基本的に階段はどの方位に配置しても大丈夫。おすすめは北東の鬼門方位です。北東は日当たりが悪く、鬼門なので水まわりや玄関を配置することができません。このスペースを階段にしてしまい、他の方位を玄関や水まわりにあてたほうが、家相の良い家づくりがしやすくなります。

また、階段下のスペースにトイレを設置する場合には、鬼門や家族の十二支方位など、凶相方位を避ければ問題ありません。階段下だから凶相になるわけではないので、誤解のないようにしてください。

●廊下 方位よりも幅と長さに注意

家相学上では、建物を2分するように家の中央に走る廊下は凶相です。特に、建物を廊下で2分して二世帯住宅のように使うのは、両家の間にトラブルが起きる危険があるため、避けたほうが良いでしょう。

また、廊下のスペースが建物の大きさに対して大きくなりすぎると、廊下の部分が欠けとみなされ、凶相になります。廊下が部屋の3方や4方を囲ってしまう囲み廊下は、廊下のスペースが大きくなり、これも凶相とみなされることがあります。

トイレと廊下の配置にも注意が必要です。トイレの扉を開けたとき、廊下からトイレの中が丸見えになってしまう場合は凶相です。廊下の突き当りにトイレがある場合は、トイレの中が廊下から見えないか確認しましょう。

母屋と別棟をつなぐ渡り廊下にも、家相学上の決まりがあります。渡り廊下は、幅は1間(約1.8メートル)以下、長さは1間半(約2.7メートル)以下にするのがよいとされています。この場合、母屋と別棟は別の建物とみなし、建物の中心もそれぞれでとることができますが、渡り廊下の幅が広すぎたり距離が短すぎれば、別棟と母屋を合わせて中心を取ることになるので、これでは、無難な家相にすることができません。渡り廊下の幅と長さの決まりをしっかりと覚えてください。

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