家相建築設計事務所様 連載(89)~家相の流儀・流派 ~

皆様こんにちは、佐藤秀海です。

 

それでは、平成28年5月に出版された「今日からできる開運事務所」(清文社)の中から、皆さんに参考にしてほしい部分を紹介いたします。

 

事業をやるからには、成果を上げてほしい。そのためには、運も必要です。バブルのように消えてしまう運ではなく、努力に努力を重ねて手にした本物の運を手に入れるために、家相の知恵を活用してください。

 

  • 家相の基本と活用方法のヒント

外回りの家相も大切

 

家相というと、建物の間取りなど内部のことだと思われるようだが、内部だけではなく、外回りの家相も大切にしてほしいと思う。

自宅で例えるなら、門扉などのアプローチ、駐車場や車庫、浄化槽や汚水管の配管経路などで、私も、住宅の設計の際には、間違いのないように口頭だけではなく、図面に記入して指示するように心がけている。

 

事務所に関わる外回りの家相といえば、アプローチの方位が重要だ。

 

イラストを確認してほしい。

 

これは、敷地の中に駐車スペースを取ったテナントビルだが、建物の南西方位、いわゆる裏鬼門方位に駐車スペースがとってある。

建物のメーンエントランスは北西方位に配置されているので方位の問題はないが、駐車スペース車を置いた人たちは、南西裏鬼門方位からアプローチすることになってしまい凶相なのだ。こんなケースはとても多く、自宅の家相でも多くある失敗例といえるだろう。

この場合の改善例は、南西裏鬼門から直接エントランスには向かわず、いったん敷地の外に出るなどして南西方位を避け、西方位や北西方位からアプローチし直すのが正しい。あえて遠回りすることで、凶相を避けることができる。凶相を避ける手間は些細なものと考えられれば、簡単に凶相を避けることができるのだ。

 

都市部では目につき難くなったが、今でも敷地の中にお稲荷様や龍神様のお社を祀ってあるのを見かける。東京の中心部にも、ビルの屋上に立派なお稲荷様を祀ってあるケースは意外と多く、中には、屋上のお社から地面までパイプを通し、その中に土を詰めて、お社と地面をつなぐ工夫もある。

元々地面にお祀りしていたお社だが、仕方なくビルを建築しなければならず、苦肉の策で実行されたのだろう。

 

しかし、本来は、一度お祀りしたお社は、人間の都合で簡単に移動してはいけない。勝手に動かしてしまうと、それ相応の障りを受けることになる。どうしても移動などしなければならない時には、神官を招き、ご神事を執り行うのが絶対条件だ。その際には、神官の指示に従い、神様に失礼のないように取り組んでほしい。

 

井戸の扱いについても、取り決めがある。

井戸を新たに掘るにしても、また、今まで使用していた井戸を埋め戻すにしても、必ず、ご神事を執り行うこと。

そして、水が枯れていない井戸を埋め戻した場合には、3か月から6か月、長くて1年間は井戸のあった場所に建物を建てることは控えること。

 

神仏には祟りはないが、例を失すると相応の障りを受ける。必ず、実行してほしい。

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