家相建築設計事務所様 連載(121)~家相の流儀・流派 ~

皆様こんにちは、佐藤秀海です。

それでは、拙著「今日からできる開運事務所」(清文社)の中から、皆さんに参考にしてほしい部分を紹介いたします。

事業をやるからには、成果を上げてほしい。そのためには、運も必要です。バブルのように消えてしまう運ではなく、努力に努力を重ねて手にした本物の運を手に入れるために、家相の知恵を活用してください。

●業種別事例 ヒント②工務店

一般の人たちからすれば、工務店なら家相や方位にも詳しく、自分たちの事務所にも家相や方位を取り入れ、無難なものにしていると思われているかもしれません。しかし、残念ながら実情は違います。それどころか、まったく気にもしていないケースが意外にも多いのです。

施主が家相や方位を大切にしていたら、それなりに対応してくれるのは良い方で、「家相など考えていたら家にならない」と拒否してしまうところもあります。

また、短期間で業績を急激に上げる会社もあれば、あっという間に業績が急降下する会社も多く、浮き沈みのとても激しい業界という印象が強くあります。

今までの事例からすると、長年にわたり堅実な業績を上げ続ける工務店には、ほとんどのケースで社内に立派な神棚がお祀りされていました。

家づくりは御神事との縁が深く、地鎮祭から始まって、上棟祭、清祓祭などありますが、それ以外にも、井戸を埋め戻す「埋井祭」、樹齢の高い樹木を切り倒すときに行う「伐木祭」などもあります。御神事にはそれぞれ意味がありますが、工事にかかわる人の安全や、そこに住まう人たちに思わぬ災いが降りかからないのを願うことは共通です。これだけ御神事に数多く携わる工務店は、それだけ危険と隣り合わせの業種ともいえると思います。

建物の解体現場などで、古井戸の処置や古びたお稲荷さんのお社の扱いに困ったこともあるでしょう。正しい作法に則って処置ができれば良いのですが、扱い方を間違えてしまうと事故や業績の悪化につながる問題なので、普段からの社員教育も、とても大切です。当たり前ですが、神仏を粗末に扱わないことを教えておけば、古井戸を廃材の捨て場にしてしまうとか、お社を重機で踏みつぶしてしまうことなど、起きるはずもありません。

もちろん、その家の持ち主にも問題がありますが、災いは、直接作業に携わった従業員と工務店に降りかかることを忘れないでほしいと思います。

家づくりには大きな金額がかかりますし、御神事などにも適切に対処しなければなりません。そこで間違えてしまえば、施主から大きなマイナスの思いを受けてしまう危険と、御神仏からのお叱りを受けてしまうことにもなりかねません。

工務店として長く繁栄を望むのであれば、崇敬の思いを持って神棚を大切にしてほしいと思います。