自然災害<H20.5.29 更新>
日本は、四季・春夏秋冬がはっきりしており、人々は季節ごとの自然現象を上手に利用、活用して生活を営んできました。
紫外線が強い初夏の日差しから徐々に雨が降る日が多くなり、うっとしい梅雨の季節を迎えましたが、しとしとと降り続く雨には、気分がめいってくるものです。
この時期、用心のためにいつも傘を持ち歩くのもよいでしょうが、子どものころ突然の激しい雨にあい、雨宿りするところもなくびしょぬれになったことがあります。
あとで思い出してみますと、無防備に雨にぬれるというハプニングは自然を甘受し原始的で貴重な体験をした気がして、決して悪い気分ではなかったという記憶があります。突然の雨にあわてて雨宿り場所を探したり、びしょぬれになったりするのも無意味な体験ではないと思います。
このところ空模様の判断の目安となるものは、天気予報の降水確率です。降水確率を気象庁が初めて発表したのは昭和55年 (1980年)6月 1日のことでした。以来、降水確率をみて予定を立てたり、外出時の雨具の用意をしたりすることが多くあります。降水確率が例えば40%とは、「40%という予報を 100回出した場合、40回は1ミリ以上の雨が降る」という意味です。 100%でも小雨、10%でも大雨というケースもあります。そして「大気の状況が不安定」と解説がつく場合は、降水確率にプラスαを加えた方がよいそうです。
ところで、天然自然はすべてが美しく、おだやかで有益なことばかりではありまん。台風、ハリケーン、サイクロンいずれも風と雨とが荒れ狂う熱帯性の低気圧で、毎年世界各地に大きな災害をもたらします。ミャンマーを襲ったサイクロンは、死者、行方不明者だけでも10万人以上という大気と水が織りなすけたはずれの自然災害でした。未だ救援体制は十分とはいえず、助かった被害者たちは飢えや伝染病な
どの二次災害におびえている状況が報道されていますが、ミャンマー政府は日本をはじめ世界各国から人道上の支援申し出に対し「モノはほしいが、人はいらない」と驚くべき対応ぶりを示しました。
これからは日本列島でも梅雨時の大雨、台風シーズンを迎え、風雨の被害が否応なく発生しますが、被害を最小限に抑えるための十分な減災と防災対策が肝要となります。終わりに、蛇足ながらこの秋以降政局の嵐が吹き荒れるとの予想するむきもあります。
税理士法人みらい
代表社員税理士 松尾 正