◆ 「職員ブログ」第20回目、仕事やプライベートなど、職員の紹介を兼ねまして普段の何気ない話しを載せていきますので、軽い息抜きにご覧いただければと思います。
第20回目は佐伯、鈴木です。
◆職員ブログ【佐伯】
「ささやかな幸せ」
花を見ながらコーヒーを飲むのが好きで、休みの日には花の成長を楽しみつつ、女房とコーヒーをすすりながら、たわいのない話しをしているのですが大震災の後は、被災地のことを思うと、こういう平凡なことが実はとっても幸せなことだなと実感しています。
不平不満ばかり言いがちですが今のささやかな幸せを実感して、もっと謙虚に生きなければいけないなと思っています。
ほんの少しの義援金と節電につとめて、ささやかな幸せが続くことを祈りながら生活していこうと思っています。
◆職員ブログ【鈴木】
「虫」
最近ふと幼い日の事を思い出しました。祖母の家に一人で泊まりに行った時の事です。
昆虫が大好きだった幼い私は、山や田地に囲まれ、蝉やとんぼがあふれる祖母の家が好きでした。
ある日祖母の家に遊びに行き、網を持って野山を駆け回っていた私は、次の日も虫捕りをする為に、祖母の家に泊まることを計画しました。祖母に親と電話してもらい宿泊することが決まると、私は明日も虫取りに没頭できると歓喜しました。
しかし、夜になってみると、周りに街灯もなく真っ暗な祖母の家は恐ろしく、網戸の外に広がる暗闇には得体の知れない化け物が潜んでいるような気がして、私は眠ることができず、部屋に張った蚊帳の中で泣いていました。
そんな私を見かねてか、祖母は外へ出て行き、しばらくして透明な瓶を手にして戻ってきました。
瓶の中にはむしり取った雑草と、蛍が10匹ぐらい入っていて、弱々しく光っている。その明滅は私の恐怖を消し去って、私はしばらく蛍を眺めた後眠りに落ちたのでした。
あれから15年以上が経ったでしょうか。
蛍の数は減り、祖母は老いさらばえ、私は虫を捕らなくなり、すべてが変わってしまいました。
私は今では虫が嫌いで、暖かくなると現れる、黒くて速い虫に怯えて暮らしています。