こんにちは、佐藤秀海です。
今回は車庫など、駐車スペースについて説明します。
家相では、まず最初に建物の形を決めます。無難な構えは何と言っても長方形ですが、家相を考えずにプランニングした場合には、たいてい凹凸した形になってしまいます。その理由の一つは、車庫など駐車スペースにあります。
駐車スペースと言っても、軽自動車から大型車までサイズは様々ですが、どのサイズにしても結構なスペースが必要です。これから練馬区で新築するお宅では、大型バイクが三台と大きなワンボックスカーのスペースを確保しなければならず、プランニングには苦労しました。どんなに車の台数が多くても、建物に凶相の欠けと言われる凸凹を作るわけにはいきません。都心の狭小地でも、地方の家族一人に車一台の場合でも、何とかしなくてはいけません。
また、車庫となるとなおさら大変なのです。カーポート程度あれば、あまり方位の問題は受けないのですが、車庫は建物なので、扱いが難しくなります。
車庫は、自宅建物から見て北東の表鬼門や南西の裏鬼門方位に持ってくると凶相になります。また、建物から最低二メートルは離さなければいけないなどの約束事もあるので、大変なのです。その点、屋根がかかる程度のカーポートや何もない青空駐車であれば、建物構えを凸凹させない限り、どこにとっても無難です。まあ、空いたスペースに駐車してもらえれば、問題ないということですね。
車庫の扱いで大凶相になってしまうのは、ビルトイン車庫です。これば、自宅建物の一部に車庫を組み込んでしまうもので、残念ながら、凶相です。
私の著作の中で、「ビルトイン車庫の設計依頼はお受けできません」と宣言していますが、それほど危険な家相だからです。
特に危ないのは、ビルトイン車庫から直接家の中に入り、この車庫の上部を子供部屋にした場合です。ですから、現在こんな家相の家に住んでしまっていたなら、車庫からの出入りを止めて、車庫の上の部屋は子供部屋から客間などに変更してほしいですね。
好き嫌いはあると思いますが、敷地の傾斜をいかした車庫の取り方もあります。敷地の傾斜を利用して、建物の下に車庫を埋め込んでしまえば、家相学上、最も無難な車庫にすることができるので、傾斜地がお好みな人は、活用してください。
また、せっかく無難な方位に門扉を設置しても、この門扉を使わなければ宝の持ち腐れです。よくあるのは、車庫や駐車スペースからそのまま門扉を通らず玄関にアプローチするケース。こんなケースはとても多く、本当にもったいないと思います。
車を使うご家族も、必ず、門扉を使って玄関にアプローチしてほしいですね。この点も運気アップの大切なポイントです。