家相建築設計事務所様 連載(33)~家相の流儀・流派~(H26.5.1)

皆様こんにちは、佐藤秀海です。
 
引き続き、昨年9月に発売された拙著「よくわかる家相と間取り」(エクスナレッジ)の中から、皆さんに参考にしてほしいケースを紹介いたします。
 
Мさん邸③
Мさんの家を建築する工務店は、私が紹介しました。理由は家相建築について精通した工務店を選んでほしかったからです。
残念ながら、工務店の中には家相についてまじめに取り組まない会社もあります。こんな会社に工事を頼んでしまうと、いろんなトラブルが出ます。
 
玄関の親子扉の配置を勝手に逆にしてしまう。
浴槽の向きを変更する。
ガス給湯器の位置をずらしてしまう。
門扉の位置を変えてしまう。
汚水管の配管経路が変更されてしまう。
 
悪意はなくても結果的には凶相になってしまうので、注意しなくてはいけません。
 
Мさん邸の施工は、家相建築に精通した株式会社成島組さんにお願いしました。成島組さんは「家相建築専門工務店」として、家相の悪い家は建てないと宣言されている会社です。東京・神奈川・埼玉・千葉と私がお願いした工事も多く、どれも満足のいく工事をしてもらいました。今年の夏には、みらいさんの近くの西東京市で新築工事も始まります。こちらの施主さんも家相を大切にされる方なので、成島組さんを紹介したところ、すぐに工事をお願いすることに決まりました。
 
家相建築は基礎にもこだわります。地面をコンクリートで塞いてしまうべた基礎は凶相なので、一部に穴をあけて土地が呼吸できるように整えます。居室一つに対して1m四方の穴が確保できれば最良です。成島組さんにも、この点をしっかり守ってもらいます。会社によって穴の大きさは異なりますが、私がお願いして、大手ホームメーカー各社にも対応してもらいました。ご自宅の新築の際には、ぜひ、工務店さんなどに相談してほしいですね。
 
家相では、トイレの汚水管の配管経路も大切です。建物の下を通さず、最短距離で外に出し、門扉と玄関の間を横切らせないのが基本です。お風呂の雑排水なども同じで、汚水管よりも凶相度は弱まりますが、同じく注意が必要です。ただし、水道など上水については問題ありません。あくまで、汚い水が対象です。
 
以前、成島組さんの現場監理に行った際に、配管工事の職人さんから庭の散水用の立水栓の配管経路について質問を受けたことがあります。どこの現場でも、こんな配管経路など職人さんに任せきりですが、さすがは「家相建築専門工務店」ですね。現場監督さんの普段からの指導のたまもので、職人さん一人一人に家相の大切さが浸透しています。こういう些細なことの積み重ねで、家相の良い家が出来上がります。何と言っても、職人さんたちの意識が変わらなければ、何も始まりません。うれしい経験でした。多くの施主さんたちのためにも、家相を大切するこんな会社がもっと増えてほしいと思います。
 
次回は、建築に関する御神事について説明します。
 

家相でHAPPYな家ができた
家相でHAPPYな家ができた2