皆様こんにちは、佐藤秀海です。
今回から、昨年5月に出版された「今日からできる開運事務所」(清文社)の中から、皆さんに参考にしてほしい部分を紹介いたします。
事業をやるからには、成果を上げてほしい。そのためには、運も必要です。バブルのように消えてしまう運ではなく、努力に努力を重ねて手にした本物の運を手に入れるために、家相の知恵を活用してください。
●すぐにでも実行してほしい、心地よい事務所づくりのポイント
1空気を動かして事務所の気をあげる
ここでは、すぐにでも実行してほしい、心地よい事務所づくりのためのヒントについて説明したい。そのためには、まず、開運事務所というものがどういうものかを知ってほしいと思う。
会社が繁栄する開運事務所とは、経営者やそこで働く従業員の努力がしっかりと報われる事務所である。つまり、どれだけ最新の設備やセンスの良いインテリアにこだわった事務所であっても、そこに働く人間の努力がなければ発展もない。人間の努力が成功の種なので、種のないところには花は咲かないし、実もならないということだ。
開運事務所には、その種を育てるエネルギーがある。日光や水分、そして数々の養分となって種を育ててくれる力がある。
また、その開運事務所のエネルギーは、その事務所へ訪れた人たちへも十分に発揮され、心地よさや安心感をもたらしてくれる。つまり、開運事務所とは、人の努力が報われ、そこに訪れた人たちを心地よくすることができる場所なのだ。
私の専門とする家相建築では、家相の智慧と建築の知識を活用して、事務所や住宅、大規模な工場から学校、病院に至るまで幅広く設計に携わっている。その根本には、人間と自然との約束事である「家相学」の教えがある。水は高いところから低いところへ流れ、また、太陽は必ず東から登り西の地平へ沈んでいく。このような自然の摂理を大切にした学問なので、そこに住む人たちや働く人たちが、とにかく心地よくなれる。人が心地よく感じるためには、まず、空気を動かすことが大切だ。
自然の摂理から言えば、水は滞ることによって腐敗が始まる。空気も同じで、よどんでしまえば、腐敗が始まるので、とにかく動かすことが大切なのだ。
窓を開けて定期的に換気をすること。できれば、朝の新鮮な空気を取り入れてもらいたい。例えば、来客が続いて室内の空気が重たいと感じた時も、窓を開けて空気を動かすと軽く感じるはずだ。換気扇やエアコンを利用して、空気を動かしてもよい。意識して空気を動かすことで、室内の気があがるのだ。
私は数多くの家や事務所へ直接足を運ぶが、人の住んでいない家や使われていない事務所はすぐにわかる。また、こんな家や事務所は驚くほど老朽化も早い。人が生活をし、また、働くだけでも空気が動き、建物が活性化されるが、人もいない、窓も開けないでは、みるみるエネルギーが枯渇してしまう。
室内の空気を動かすことは、人が心地よい開運事務所を作る第一歩なのだ。