家相建築設計事務所様 連載(86)~家相の流儀・流派 ~

皆様こんにちは、佐藤秀海です。

それでは、平成28年5月に出版された「今日からできる開運事務所」(清文社)の中から、皆さんに参考にしてほしい部分を紹介いたします。

事業をやるからには、成果を上げてほしい。そのためには、運も必要です。バブルのように消えてしまう運ではなく、努力に努力を重ねて手にした本物の運を手に入れるために、家相の知恵を活用してください。

●家相の基本と活用方法のヒント
運気を上げるポイント『玄関・出入り口』

運気に恵まれるためには建物の構えが大切だが、もう一つのポイントは玄関や出入り口にある。建物にとって玄関はまさに家の顔。開運事務所でも、玄関や出入り口の方位はとても重要なのだ。

まずは、これだけは避けてほしいポイントを説明する。建物や専有部分の中心から観て北東の表鬼門と南西の裏鬼門方位に出入り口がある場合は凶相だ。北東にある出入り口の場合には、特に人間関係のいざこざが多く、社内での派閥争いや有望な幹部社員の独立、女性関係のトラブルなど、ドロドロした問題が起きやすい。
また、南西裏鬼門の出入り口では、金銭関係のトラブルが多い。経費の使い込みや詐欺まがいの投資話など、いかにも濡れ手に粟のような話に振り回されることになる。どちらにしても、鬼門方位に出入り口のある建物では、必ずと言ってよいほど思わぬアクシデントが起きるので、事前に避けた方が無難なのだ。

鬼門方位だけではなく、経営者の十二支方位に配置された出入り口でも、同じようにトラブル続きとなる。最低限、鬼門と経営者の十二支方位に配置された出入り口は、事前に避けてほしい。これも大切だ。

玄関や出入り口がくぼんでいる建物やテナントがあるが、これも、家相学上、おすすめできない。外と内の狭間でもある玄関は、くぼみなどを設けてしまうと、陰にこもって運気が落ちる。本来、玄関や出入り口は外に向かって張り出しているのが最良なのだ。吹き溜まりのように暗くてじめじめした出入り口から幸運はやってこない。やはり、明るくて清潔でなければ、開運事務所にはふさわしくないだろう。

以前、こんな事例があった。東京に本社がある出版関係の会社が関西に支店を出すことになり、私にそのテナントのビルの鑑定依頼があったのだ。候補のビルは5階建てで、使用する部分は3階部分だったが、現地調査をすると何か引っかかるものがあった。事前の図面鑑定では、ビル全体の形や出入り口にも問題はなく、安心していたのだか感触が悪い。よくよく調べてみると、そのビルのメインエントランスのすく上部にトイレが設置されていることが分かった。
建物の顔でもある出入り口の上部に、トイレなどの水まわりを配置するのは凶相で、建物全体の運気を落としてしまう。これは、出入り口の方位に関係なく、例え、出入り口が吉方位に配置されていたとしても、上部にトイレなどの水まわりがあると、それだけで凶相になってしまうのだ、
結局、この物件はあきらめたが、後日、もっと良い物件を見つけ、無事契約することができた。