家相建築設計事務所様 連載(122)~家相の流儀・流派 ~

皆様こんにちは、佐藤秀海です。

 

それでは、拙著「今日からできる開運事務所」(清文社)の中から、皆さんに参考にしてほしい部分を紹介いたします。

 

事業をやるからには、成果を上げてほしい。そのためには、運も必要です。バブルのように消えてしまう運ではなく、努力に努力を重ねて手にした本物の運を手に入れるために、家相の知恵を活用してください。

 

  • 業種別事例 ヒント③学習塾・予備校

家相や方位を気にされる学習塾や予備校も多くあります。

関東近県で10数校を運営している予備校とは、もうすでに20年以上の付き合いになりますが、今でも新しく開校する時には、私が必ず現地調査を行っています。

 

現地調査では、土地周辺の環境から人の流れなどをチェックし、家相学上、無難な物件を選びます。もちろん、その土地の気がよくなければOKは出しません。頻繁にテナントが変わる物件や前の持ち主が倒産した場合などは要注意で、さらに細かくチェックして問題の有無をしっかりと確認しています。

 

間取りについても、予備校として使うスペースの形、出入り口の方位、トイレなど水まわりの方位と位置、窓の位置や天井の高さなどをチェックしますが、特に気を遣うのは教室の配置です。

運営側からは一人でも多く生徒を受け入れたいという希望があるのはもちろん、授業を担当する講師にとっても機能的な配置を希望されるのは当たり前ですが、私が最優先するのは生徒の座り方です。そのため、教室の黒板や授業を放映するモニターの向きを工夫しています。

 

一番ダメな生徒の座らせ方は、生徒同士がお互いに向かい合わせに座ること。この座り方になるのは、教室を仕切る壁の両側に黒板やモニターが設置されているのが理由ですが、こんな教室で授業を受けても、生徒の成績は思わしくありません。当然、予備校の評価も悪くなります。生徒同士が向かい合わせに座ると、お互いの気がぶつかり合って集中力も落ちてしまうのが理由です。

 

以前にこんな実例がありました。

この予備校の都内のある教室でのことですが、二年続けて有名大学への入学実績が大きく下がってしまいました。他の教室の実績は例年通りなのに、この教室だけ成果が出ません。そこで私が現地調査をすることになり、出入り口や受付の方位などを確認しましたが、以前私が指示した通りで問題はありません。ただ、教室のレイアウトが勝手に変更されていました。全部で六つある教室の中で、四つの教室の生徒が向かい合って座っていました。どうやら教室の数を増やした際にこのような配置になってしまったらしいのです。

すぐに修正を指示して、すべての教室の配置を最良に変更し、三か月後にもう一度チェックして、これなら大丈夫と、この年の結果を待ちましたが、結果は良好で事なきを得ました。

 

また、ある学習塾では、南に向かって勉強していた生徒を、北向きに座るようにアドバイスしただけで、生徒の成績が伸びたというケースもありました。

 

同じ時間、同じ内容の授業を受けていても、生徒の向きだけで結果は違います。ぜひ、活用してほしいと思います。