家相建築設計事務所様 連載(128)~家相の流儀・流派 ~

皆様こんにちは、佐藤秀海です。

 

それでは、拙著「今日からできる開運事務所」(清文社)の中から、皆さんに参考にしてほしい部分を紹介いたします。

 

事業をやるからには、成果を上げてほしい。そのためには、運も必要です。バブルのように消えてしまう運ではなく、努力に努力を重ねて手にした本物の運を手に入れるために、家相の知恵を活用してください。

 

  • 業種別事例 ヒント⑧・歯科医院前編

 

宮城県で開業されている歯科医院の実例を紹介します。ご夫婦ともに歯科医師として、毎日多くの患者さんを支えている、とても繁盛している歯科医院です。

 

もともとの旧医院は院長先生ご家族の住居併用として、この歯科医院に隣接する東側の土地にありました。私が初めて相談を受けたのはこのころです。まずは、ご自宅を別の土地に移すことをアドバイスしました。間取りにも家相的な問題があり、このままでは院長先生の健康面が心配だと判断したからです。それに加えて、仕事とプライベートの区別がつかない間取りも心配な点でした。

幸いなことに、すぐ近くに候補の土地が見つかったので、私が土地の鑑定を行いました。その土地は更地でしたが、とにかく、土地に元気がないのが気がかりな点でした。調べてみると、古家を解体してきれいに整地をするため、どこからが土を運び込んだことが分かりました。更に詳しく調べてみると、運び込んだ土にいわくがあることが分かり、その土は撤去して、良質な山土を新たに運び入れてもらいました。そして、一月後にもう一度土地鑑定に行くと、私だけではなく、院長先生や施工業者の皆さんにも違いがはっきり分かるほど良好で、自宅の新築を始めることになりました。

古家の解体や土の搬入に関するトラブルは過去にも多く、調べてみると地中埋設物をそのまま残してしまうことや、素性の悪い土を勝手に運び込まれることなどもあるので、しっかりと注意してほしいと思います。

 

その後、家づくりも順調に進み、私が設計した吉相のご自宅に住んでからは、歯科医院の来院者数が増え続け、待合室に入りきれない状況となってしまいました。このままでは、患者さんに対して申し訳ないと、増築なども検討しましたが、幸運にも、地続きの敷地を購入することができたので、歯科医院を新築することになりました。現在の医院で営業しながら新築ができるので、患者さんにとっても最良の結果となったわけです。

医院の新築計画については、旧医院と新医院を渡り廊下でつなぐ案、旧医院と新医院を並立して開業する案、新医院をコンパクトにまとめて二次計画として増築する案、新医院を平屋で新築する案、新医院を二階建てで新築する案など、いろんな案を検討し、その検討結果を一つ一つ積み上げて、現在のプランにまとめることができました。

 

後編では、その吉相のプランについて詳しく説明したいと思います。