家相建築設計事務所様 連載(147)~家相の流儀・流派~

賃貸物件の運気を上げる

家相建築のすすめ

最終回 リフォームは家相を取り入れるチャンス

今回も賃貸物件の家相について説明したいと思います。家相建築の知恵を活用して、実りあるアパート経営を目指してください。

今回は、リフォームで家相の知恵を取り入れる際のポイントについて伝えたいと思います。特にキッチンやトイレ、浴室などのリフォームには効果的です。家相建築のポイントをしっかり理解して、家相も無難にできる効果的なリフォームを目指してください。

水まわりや火気設備を配置するのに危険な方位は、今までにも説明してきたとおり、家の中心から観て北東の表鬼門と南西の裏鬼門、その家の家族の十二支方位、北西の乾方位と東南の巽方位です。家相建築では、ガスコンロなどの火気設備の方位が特に重要です。

もし、ガスコンロの方位が凶相の場合には、シンクと位置を交換するだけで無難な家相にできることもあります。また、壁付けキッチンを対面式に変更するだけでも、家相の吉凶が変わります。キッチンのリフォームの際には、火気設備の方位に注目してプランニングしてください。

トイレについてもポイントがあります。家相学上のトイレの範囲は、「個室として仕切られた部分」になります。その範囲が広いほど凶相になる確率も多くなるので、個室をコンパクトにすることで無難にできます。例えば、洗面台などはトイレの個室内には配置せず、単独で外に設置するようにしてください。また、ホテルのように、トイレが洗面室内に露出しているのは家相的にとても危険です。洗面室内という広いスペースをすべてトイレとして観ることになるので、無難な家相にすることは不可能になってしまうからです。トイレの個室部分は出来るだけ最小限でおさめるように工夫をしてください。

浴室の吉凶は浴槽の位置で判断をします。そのため、浴槽の配置を縦置きから横置きに変えるだけでも、家相を無難なすることができます。さらに、ガス給湯器などの位置も重要です。リフォームする時には必ず方位を確認して、北東の表鬼門や南西の裏鬼門、家族の十二支方位などを避けるようにしてください。

どうしても難しい場合には、ガス給湯器からヒートポンプ式電気給湯器「エコキュート」に変更する方法もあります。エコキュートは、家相学上、火気として扱わないのでどの方位にあっても心配がないためです。

家相建築の知恵は、健康や運気に直結します。有効に活用して、一人でも多くの人たちに幸せになってほしいと願っています。

家相建築設計事務所 代表 佐藤秀海