皆様こんにちは、佐藤秀海です。
それでは、昨年5月に出版された「今日からできる開運事務所」(清文社)の中から、皆さんに参考にしてほしい部分を紹介いたします。
事業をやるからには、成果を上げてほしい。そのためには、運も必要です。バブルのように消えてしまう運ではなく、努力に努力を重ねて手にした本物の運を手に入れるために、家相の知恵を活用してください。
●すぐにでも実行してほしい、心地よい事務所づくりのポイント
2.エネルギーを上げる「縁起物」を活用する
開運事務所を作るポイントは人にあるが、人の運気を上げてくれる物もある。物は主役ではないが、うまく活用することで、なくてはならない脇役にすることができるのだ。
プライベートな自宅であれば、間違いなく神棚の設置をすすめるが、仕事の場となればなかなかそうはいかないだろう。そこで、事務所では、縁起物をうまく活用してほしい。
縁起物とは、初詣で受ける破魔矢、鏑矢、干支の置物、福錫や、年末の風物詩でもある酉の市の熊手などもそうだ。その他には、七福神と称される大黒天、毘沙門天、恵比寿天、寿老人、福禄寿、弁財天、布袋尊に関する置物や掛け軸などが浮かんでくる。
ただし、縁起物だからと言って、何の考えもなしに揃えても意味がない。空間を利用し、あくまで機能を妨げないように、センス良く、さりげなくレイアウトするのがポイントだ。そうすれば、いかにもビジネス優先という印象を持たれない。これが大切なのだ。
どんな仕事にしても、仕事に関連するものだけが置かれた事務所では、顧客や相談者からの印象が悪い。経営者が自分の実力や今までの成果をこれ見よがしに並べ立てた事務所を訪ねたこともあるが、それこそ、主役ばかりで鼻につく。主役を引き立てるには必ず脇役がいるので、その点、日本人が長年慣れ親しんでいる縁起物が、まさに、脇役にふさわしいものと言えるのだ。
風水に凝った人たちも、赤富士や水晶玉、金色の龍の置物など、うまく飾り付けているケースもあるが、ただ、やりすぎるとやはり鼻についてしまう。風水=金儲けという印象も強いので、この点には注意してほしい。
また、縁起物の代わりに、お気に入りの掛け軸や絵画などを使ってもよい。遊び心を誘うユーモアのある作品も、優れた脇役にふさわしいと思う。
自らのセールスポイントを力説するよりも、自らの強みを引き立たせる環境を整えること。自分ことを自分でほめるのではなく、自分の魅力を引き立たせるものをしっかりセレクトできると、人を引き付けることができる。開運事務所は、自己主張の場ではなく、さりげなく、自分の生き方を表現する場所でもあるのだ。