皆様こんにちは、佐藤秀海です。
前回は沖縄尚学高等学校の夏の甲子園出場をお祝いして、特別に記事を書かせていただきました。おかげさまで、ベスト8まで勝ち残りました。多くのご声援ありがとうございました。
さて、今回も昨年9月に発売された拙著「よくわかる家相と間取り」(エクスナレッジ)の中から、皆さんに参考にしてほしい部分を紹介いたします。
○幸せに暮らすために、家相が必要な理由とは?
突然ですが、皆さんは人間が幸せになるために必要なモノは何だと思いますか?
お金ですか?健康ですか?それとも家族?仕事?
お金があっても不幸せな人もいますし、病気をしていてもイキイキと生きている人もいます。人によって答えは違いますね。
私は、たくさんの智慧が必要だと思っています。多くの智慧をもっともっと持つことができれば、事前に除けられる災いはたくさんあります。家相や地相も、その大切な智慧の一つだと思っているのです。
先日、広島県で土砂災害がありました。新聞やテレビなどで報道される内容に心が痛みます。亡くなった方ばかりではなく、1000人を超す被災者皆さんの今後も、大変厳しいものだと思います。あらためて、自然災害の恐ろしさを目の当たりにし、東日本大震災のことも思いだいました。
たしかに、今までの想定を超えた規模なのかもしれませんが、もっと智慧を使うことができれば、最小限での被害に収められたのではないでしょうか。また、家相や地相では、自然災害を受けやすい土地そのものを選ばないとする教えもあります。もっとたくさんの人たちが、この家相や地相の智慧を知っていれば、結果は違っていたかもしれません。
家相学のルーツは古く、3000年とも4000年とも言われています。どんな土地に住めばよいのか?どんな家を建てればよいのか?人間が長年かけて積み重ねた智慧が家相です。家相が良い家とは、一言で言うと、自然の摂理に反しない家と言えます。風水害の心配もなく、頑丈な地盤の上に、採光や通風に恵まれた家を建てること。これが吉相の家ですね。シンプルですけと、最高の家だと思います。人間はもともと環境に左右されて生きているので、住環境がよければ心も穏やかで体も健康でいられます。そして、日本という国では、地震や台風などの自然災害の影響を無視することはできないので、その点も含めた住環境を求めていかなければいけません。
「家相は制約が多くて嫌いだ」という人もいます。確かに、自分たちのお金で自分たちの家を建てるのですから、好きなように建てたいと思うのは当然ですね。そういう人たちの建てた家には、自分たちの思い通りに建てられた満足感があると思います。
それでは、家相を大切に思い、自分の希望を我慢して建てた家にはどんな思いが残るのでしょうか?自分の思いを我慢して、自然の摂理を優先した家には、健康であったり、幸運であったり、目に見えない恩恵が得られるのです。
自分の思い通りに建てた家には、自分の思い通りにできた満足感があります。
そして、その思いを我慢して建てた吉相の家には、目に見えないけど大切な健康や幸運などが得られます。何かを我慢すれば、違う何かを得られる。これも自然の摂理の一つだと思います。
それぞれが健康で運にも恵まれ、家族の争いごともなく暮らすことを望むのであれば、家相の智慧が必要です。
次回からは、そのための家相のポイントを、詳しく説明したいと思います。