家相建築設計事務所様 連載(50)~家相の流儀・流派~(H27.10.01版)

皆様こんにちは、佐藤秀海です。
 
今回も拙著「よくわかる家相と間取り」(エクスナレッジ)の中から、皆さんに参考にしてほしい部分を紹介いたします。
 
○ほかにもある注意点 基礎・車庫・井戸
 
車は不浄物、ビルトイン車庫は避ける
 
車は排気ガスを出して空気を汚すため、家相学上では不浄物として扱います。そのため、車を収める車庫にも十分な配慮が必要になります。
基本的には、車庫と建物の間隔をできるだけ離します。最低でも2m以上はほしいですね。また、家から見て表鬼門にあたる北東、裏鬼門にあたる南西に車庫を配置するのは凶相になります。
車庫にはさまざまなタイプがありますが、もっとも避けたいのは、建物の一部を車庫として使うビルトインタイプ。これは方位にかかわらず大凶相になります。特に、この車庫の上部を子供室として使用するのが最も危険なので、絶対に避けてほしいと思います。
反対に、もっとも無難とされるのが土地の傾斜を利用して、建物の下を削って車庫として使う埋め込みタイプ。車庫と建物の間に土があるならさらに無難で、車庫の凶意の心配はありません。
門扉の外に車庫を配置できるときは、自宅の建物と車庫を別の敷地として仕切る効果があるため、車庫が鬼門方位にあたってもマイナスを軽減することが可能で、これも無難とされています。
 
基礎は建物の基本 地盤とともに重視しよう
 
建物の礎となる基礎も、家相の良い家づくりでは重要な要素の一つ。現在の建築基準法では難しくなっていますが、家相では長らく建物の床下にコンクリートを流し込まず、土地が呼吸できる構造を保つ布基礎が良いとされてきました。現在主流の工法は、建物の床下一面をコンクリートで覆うべた基礎ですが、構造に支障がなく、施工会社の保証の範囲内で、土地の息抜き穴を設けることをおすすめします。居室一室に対して1m×1mの息抜き穴があけられると最良ですが、50㌢×50㌢の穴を2個にするなど、施工会社と事前に相談してほしいと思います。
地盤も同様に、不同沈下が起こらないような、軟弱ではない地盤であることが大切です。恵まれた地盤の上に、土地の呼吸を祖またげない基礎を築くことが、吉相の家のための理想と言えます。
 
敷地内の神社はできる限り移動しない
 
現在でも、敷地内に神様を祀っている家はあります。ここで気を付けたいのは、敷地内の神社は、一度祀った場所から動かしてはいけないことです。建物を建てるときは、できる限り敷地内神社を動かさない方法を考えましょう。
どうしても動かしたいという場合には、神主さんと相談し、丁寧に神事を執り行ってから動かすことになります。間違っても、勝手に動かしてはいけません。必ず、神主さんと相談の上、神事を執り行うという手順を踏むことが、最低の条件です。
 
凶方位の井戸はしっかりと埋め戻す
 
井戸の扱いも注意するポイントです。井戸の適切な方位は、建物のから見て東・東南・北西。もし、これ以外の方位にある場合には、神主さんに神事を執り行ってもらい、山土や砂利などでしっかりと埋め戻します。
水が枯れていた場合には、埋め戻した後にすぐ建物などを建てても構いません。しかし、水が枯れていない場合には、最長で一年間は、その土地に建物を建てることができません。水が枯れているのかいないのかによって、扱い方がまったく違ってしまいます。
井戸は、専門的な処理が必要な場合もあります。心配なときには専門家に相談し、対策を講じてほしいと思います。
 
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