ひこうき・飛行機

ひこうき・飛行機<H19.09.25 更新>
 誰もが紙ひこうきや模型飛行機を作って遊んだことがあると思います。紙ひこうきの翼の後方を少し折り曲げて、飛ぶ方向を変えるなど子どものころ仲間と競ったことを思い出します。このような紙ひこうきの原理は、本物の飛行機と同じだそうです。昔から人々は空にあこがれ、人間が空を飛ぶというこの奇跡的な行動を実現するためにいろいろな試み、実験を繰り返してきました。そしてライト兄弟が世界初の飛行に成功したのは1903年のことです。
 それからおよそ 1世紀の間、近代戦争の中で軍用機として世界的に飛躍、発展してきましたが、並行して人を運ぶ旅客機においても今や技術の粋を集めたハイテク機となっています。ハイテク機となった飛行機が最も便利な交通手段と理解していても、車輪が滑走路に着いたとき、詰めていた息を吐くような空気が機内全体に流れることを経験していると思います。地に足が着いた安堵感で肩の力が抜けるのは私だけではないでしょう。
 去る 8月、沖縄・那覇空港で中華航空機が爆発炎上するという事故がありました。まさに地に足が着いたとたんの事故で、テレビ画面で機体を包む真っ赤な炎と吹き上る黒煙に誰もが恐ろしい思いをしました。幸いに、乗客乗員の全員が間一髪で脱出できて、悲惨な事故にまで至りませんでした。事故の原因は、機体の構造的欠陥なのか点検ミスなのか 1本のボルトが燃料タンクを突き破り、大量の油が漏れて引火・爆発したのだと報道されました。
 現在、世界の空を飛ぶ飛行機は数知れず、その安全性は他の交通手段に比べて高いとされていますが、今回の那覇空港でのことがもし飛行中のことであったらと思うと背筋が冷たくなります。まさかの事故、めったにない事故を完全になくし、空の安全を絶対的なものとするためには、機体の整備・点検を常に二重、三重にチェックしていくことが肝要であると思います。
 日々の怠らない点検がいかに大切かということは、全く立場は違いますがお客様から税務、経理の安全性を付託された私たちにも共通するところがあり、今後とも更にチェック体制を充実していく所存であります
税理士法人みらい
代表社員税理士 松尾 正