家相建築設計事務所様 連載(87)~家相の流儀・流派 ~

皆様こんにちは、佐藤秀海です。

それでは、平成28年5月に出版された「今日からできる開運事務所」(清文社)の中から、皆さんに参考にしてほしい部分を紹介いたします。

事業をやるからには、成果を上げてほしい。そのためには、運も必要です。バブルのように消えてしまう運ではなく、努力に努力を重ねて手にした本物の運を手に入れるために、家相の知恵を活用してください。

●家相の基本と活用方法のヒント
火気や水まわりなどの不浄物

家相学では、ガスレンジや給湯器などの火気、トイレ・浴室・浄化槽といった水まわりの方位も大切にする。火気や水まわりの方位は、その建物に住む人や、事務所で働く人たちの健康を大きく左右するからだ。

特に、火気の扱いには注意が必要だ。火気の凶意は主に人間関係や頭部の病に出る。軽いイライラやちょっとした頭痛程度で済めばよいが、精神的な病や脳腫瘍、脳梗塞など、命に係わる病につながるケースもある。
事務所の火気の方位が悪いと、病に出なくても、経営者や責任ある立場にある人が正しい判断を下せないとか、単純ミスの多発から考えられないような大きなミスに発展してしまうこと、また、経営者と社員との関係の悪化など、精神的な不安定さが原因でトラブルが起きてしまうのだ。

以前相談を受けたケースだが、事務所の火気の方位が悪くて、トラブルが起きたものがあった。建築関係の会社の経営者からの相談だったが、業績も好調で社員も増え、念願の自社事務所を新築することになった。そこで、事務所の一室にかねてから希望の囲炉裏を設け、そこで社員を集めて飲食をしていたという。
ところが、それから間もなくして、社員との関係がうまくいかなくなった。囲炉裏で社員の労をねぎらおうとしても、社員の口から出てくるのは後ろ向きの意見ばかり。家相のことが気になって、私の事務所に相談に訪れたという。
図面を観ると、その囲炉裏の方位が悪い。南西の裏鬼門ら配置されていたのだ。囲炉裏の位置を南西から外すことと、その他にもいくつか改善点を指摘してアドバイスを終えたが、その後、「大きなトラブルもなく、社内も落ち着いた。」という相談者からの連絡があり、私もほっと胸をなでおろすことができた。

火気に関しては、建物や専有部分から観て北東の表鬼門や南西の裏鬼門方位には設置してはいけない。経営者の十二支方位と北の子方位や東南の巽方位、北西の乾方位も避けてほしいポイントだ。

トイレなどの水まわりについては、鬼門方位を避けた方が良いが、火気に比べると凶意が下がるので、火気の方位を無難にすることを優先してほしい。

また、当直など宿泊を伴う事務所なら家相の影響も強くなるので、火気やトイレなど、不浄物の扱いには十分注意が必要なのだ。