皆様こんにちは、佐藤秀海です。
それでは、拙著「今日からできる開運事務所」(清文社)の中から、皆さんに参考にしてほしい部分を紹介いたします。
事業をやるからには、成果を上げてほしい。そのためには、運も必要です。バブルのように消えてしまう運ではなく、努力に努力を重ねて手にした本物の運を手に入れるために、家相の知恵を活用してください。
- 業種別事例 ヒント⑪工場・本社等の配置について2
今回も引き続き、工場の移転計画について説明します。
いろいろありましたが、広さ8,000㎡の敷地を購入することができました。現在の敷地が3,000㎡なので、だいぶ大きくなりました。新しい敷地は、北側と西側に接道した北西の角地で、北側道路は西から東にかけて下がっています。そのため、敷地東側の一部が西側よりも下がっている段差のある土地でした。
私のアドバイスはまず、敷地内の段差を解消することでした。下がっている東側に盛り土をして、敷地西側のレベルにあわせました。
また、もう1点は東側に進入路を確保して、敷地への出入りを吉相の東南方位に限定することです。この2点を行うことで、地相的にも問題なしと判断しました。
次に建物の配置について説明します。
敷地内に建てる主たる建物は2つあります。本社棟と工場棟の2つですが、この2つの建物の関係が最良となるように、敷地の中心から観て東南方位に本社棟、そして北西方位に工場棟を配置するように計画しました。
さらに、敷地の中心・本社棟の中心・工場棟の中心から観ても、すべて東南方位に当たる位置に吉相の門扉を設けました。ここに門扉を設置する意味は、家相学上、とても重要なポイントで、どんなに敷地が大きくても、すべての出入りを東南などの吉方位に限定することで幸運を呼び込むことが可能だからです。東南以外にも、北西方位や東方位を用いることもできますが、今回は方位にこだわる経営者の意向も取り入れで東南方位に決めました。
敷地の東南部分にある本社棟は、まさに会社の司令塔です。社員同士のコミュニケーションや取引先とのお付き合いなど、円滑に進めるために最も適した方位が東南です。
また、敷地の北西にある本社棟は、会社の財を成す要なので、財運に深く関わる北西方位が最良なのです。
- 敷地への出入り口を限定すること。
- 本社棟を敷地東南部分に配置すること。
- 工場棟を敷地北西部分に配置すること。
この3点が今回の計画のキーポイントでした。
移転までには当初の計画よりは時間がかかりましたが、時期が遅れた時間も盛り土の養生期間として有効に活用できました。
営業を開始してからはさらに業績も好調で、こんなに大きな敷地に移転したのに、いずれ手狭になってしまうのかと心配しているほどです。
次回は、本社棟・工場棟の家相について説明します.