家相建築設計事務所様 連載(23)~家相の流儀・流派~(H25.7.2)

こんにちは、佐藤秀海です。
 
今回は新築時期の吉凶について解説します。
 
ご自宅の新築時期が気になって、軽い気持ちで占い師や知り合いに相談したところ、「今年家を建てると施主が大病にかかる」「こんな時期に新築しては、子供の命が危ない」などと脅かされ、真っ青になってしまうケースもあります。それで終わればまだよいのですが、この凶事を無難にするためのご祈祷料を何十万、何百万と請求されてしまう。厄除けの品だからと高額の水晶や仏像などを押し売りされては、これはもう犯罪ですね。
 
だれでも生まれた年によって、一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木製、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星という九つの運勢をもっています。この運勢がそれぞれ衰運と隆盛を繰り返し動いているので、この流れをつかんで、新築工事など大切なことを隆盛の時に行い、そして、衰運の際には大事を避けることが基本です。
ただし、この流れを読み違えたからと言って、すぐに死んでしまうと言われては、あまりに乱暴すぎます。
 
私が新築を控えていただくのは次の二つの場合です。
 
①施主が数えの42歳の本厄の1年間
 人の一生の中には何度かの厄年がありますが、男性であればこの本厄と言われる年が最大の山場です。この年をどう乗り切るかによって、本厄以降の人生が大きく左右されるので、新築など大きな運勢と労力を使う大事を行ってはいけません。
 
②ご家族が不慮の事故や急病でなくなってしまった時
 働き盛りの年齢なのに事故や急病で命を落とされた方の無念は、言葉で言い尽くせないほどのものがあります。亡くなったご家族の供養のために、1年間は新築を控えていただいています。ただし、天寿を全うされた場合には、50日程度の供養ののち、新築着工していただくこともあるなど、状況によって期間は変わります。
 
いろんな考え方がありますが、私の考えの基本は、「最悪を避けること」です。小難も中難もすべて避けて生きようとすれば、不自由すぎます。だからと言って、自分勝手に大難を無視しては、これは危険です。勿論、建築時期だけではなく、建てる家の家相も大切ですし、しっかりとした工事ができる施工会社との出会いやご近所の皆さんとの人間関係に恵まれることも欠かせません。自分では手におえない大難はしっかりとさけて、自らの努力で補える小難や中難には、必要以上に怖がらないこと。こんなアドバイスができるのが、方位のプロだと思います。
 
次回は、引っ越しなどの移動の方位の考え方について解説します。お楽しみに。