こんにちは、佐藤秀海です。
今回は吹き抜け・ロフト・小屋裏収納について説明します。
(1) 吹き抜けについて
家相と吹き抜けは、残念ながら、相性がよくありません。吹き抜けは、家相学上、立体的な欠けとして扱うからです。特に注意してもらいたいのは、家の中心点から半径2m以内の範囲に吹き抜けを設けることです。家の中央部はとても大切なので、ここに欠けを作ってしまうと大凶相なのです。
ただし、吹き抜けすべてが凶相ではありません。たとえば、玄関の上部を吹き抜けにすることや、リビングの一部を吹き抜けにする設計も取り入れています。つまり、家の中央部を避けて、大きすぎなければよいのです。
吹き抜けを設けることで、リビングやダイニングを明るくすることもできるので、位置と大きさに注意して取り入れてほしいと思います。
また、吉相の構えと言われる張りを設けて、その部分を吹き抜けにするのが最良です。この点も覚えて活用してください。
(2) ロフトについて
最近では、子供部屋だけではなく、ご夫婦の寝室にもロフトを取り入れるご家族が増えてきました。ロフトとは、屋根と天井との間のスペースの空間のことなので、1400センチほどの高さしかありません。中には、ここにベッドを持ち込んでしまう人もいますが、これは、おすすめできません。あくまで補助的なスペースとして使ってください。
ロフトの人気が高いのは、皆さんの持ち物が増えたからだと思います。とにかくモノが多いので、しまえる場所があれば、どこでも有効に使いたくなりますね。本来は、建物の大きさにあわせた適切な収納スペースを作り、そこに置ききれないものはあきらめてほしいのですが、まあ、難しいのが現状です。こんな提案をしても、なかなか取り入れてはもらえません。
ただし、部屋中に物があふれては、それだけでも家相が悪くなるので、その点では、ロフトを活用するのも仕方がないことだと思っています。
ロフトについては、家相学上の制約はありません。あくまで、補助的に使うのであれば、問題はないので安心して活用してください。
(3) 小屋裏収納
ロフトがオープンなのに対して、小屋裏収納は完全にクローズな収納です。使うスペースはロフトと同じで、屋根と天井の間のスペースです。一般的には天井に収納された折り畳み式の階段を引き出して、物を出し入れします。
ロフトは収納だけではなく、昼寝をしたり鉄道模型を眺めるなど、趣味のスペースとしても使えますが、完全にクローズな小屋裏収納は、そんな使い方はできません。ただ、ロフトはほこりが舞いやすく部屋の中がほこりっぽくなるという声もあるので、それが気になる人は小屋裏収納がよいでしょう。
また、小屋裏収納に固定階段を設けてよい地域もあります。これだと物の出し入れは格段に便利になりますね。これから新築される方は、建築士や工務店の方に相談してみてください。
小屋裏収納に関しても、方位の問題はありません。ただし、固定階段にされる場合には、取り付け方に工夫が要りますので、直接、私までお問い合わせください。詳しくご説明します。
吹き抜けやロフト、小屋裏収納も十分に活用して、楽しい住まいにしてほしいと思います。