「子どもの時も大人になってもドラえもん」といわれ、今アニメ・キャラクターの一番人気といえば「ドラえもん」かも知れません。映画「ドラえもん」がシリーズ34作目にして累計観客数が 1億人を超えたと製作会社の東宝から発表されました。東宝映画でこれまでの最高記録は「ゴジラ」( 28作 )の 9,900万人であり、松竹では「男はつらいよ」( 48作 )の8,000 万人が最高記録だそうです。古くは昭和28(1953)年ラジオの連続放送劇を映画化した「君の名は」は、 3,000万人の観客数であったといいますから、「ドラえもん」の観客数がいかに多いかがわかります。当初は藤子・F・不二雄の大長編マンガとして作られ、映画化は昭和55(1980)年の「のび太の恐竜」から始まり、以来子どもたちの春休みに合わせて公開されてきました。
ドラえもんは、 100年後の未来世界からタイムマシンでやってきたネコ型ロボットで、おなかの四次元ポケットからいろいろな秘密の道具を取り出してはのび太君を助けます。取り出す道具は大人でも「あったらいいな」と思うものがたくさんあり、ある新聞社の調査によると、ドアを開ければ行きたい所に行ける「どこでもドア」、過去や未来に行ける「タイムマシン」、空を自由に飛べる「タケコプター」などが人気の上位だそうです。長野県のある男性は、世界で一番小さい一人乗りのヘリコプターを作りました。重さ75㎏の機体で、いすに座ると頭の上の 2枚の羽根が回って飛び上がり、時速40kmで20分間飛べるというものです。空を自由に飛びたいという人間の欲求を満たす「タケコプター」への一歩かも知れません。
最近の話題としては 4月初め東京の五輪招致委員会は、ドラえもんが平成32(2020)年夏季オリンピック招致の顔として、スペシャルアンバサダー (特別大使) に就任したと発表しました。今やドラえもんは老若男女を問わず世界中で人気があることが就任理由だそうです。オリンピック招致では、レスリングの吉田沙保里選手など 8人のアスリートが大使を務めているところですが、特別大使はドラえもんだけです。今後ドラえもんは招致委員会のPRイベントに登場したり、公式フェイスブックで定期的にメッセージを発信したりしますが、任期は開催都市が決まる 9月 7日の国際オリンピック委員会 (IOC)総会までとなっています。
人類がコンピューターを手にして40年、科学は日進月歩です。先般コンピューターは、遂に実力屈指のプロ将棋士を負かせました。 100年後 (ドラえもんが生まれたとされる年) には、人類は、地球は想像もつかないほど発展、発達していることでしょう。ドラえもんの秘密の道具は 100年後への空想をかきたて、これからも子どもたちの夢は限りなく広がっていきます。
ドラえもん(H25.5.1)
税理士法人みらい
代表社員税理士 松尾 正