家相建築設計事務所様 連載(145)~家相の流儀・流派~

賃貸物件の運気を上げる

家相建築のすすめ

第9回 運気に関係する建物の構えと玄関の方位

 

今回も賃貸物件の家相について説明したいと思います。家相建築の知恵を活用して、実りあるアパート経営を目指してください。

 

家相の影響はいろいろな形で私たちの生活に深く関わっています。家相の悪い家に住むと、悲しいことに幸運を逃しやすくなってしまいます。水源のない場所を一生懸命掘り続けても、水を手に入れることができないのと同じです。努力が報われるためには、運にも恵まれることが大切なのです。

 

家相建築において、運気を上げるポイントは2つあります。一つは建物の構え、形です。特に大地に根を下ろす1階の形が大切で、東西に長い長方形が基本となります。そして、注意したいのは、建物に凶相の欠けを設けないようにすることです。

欠けはどの方位設けても良くないのですが、その中でも特にダメージが大きいのは、北西方位の欠けです。人やモノ、さらにはお金にも、すべてに縁遠くなってしまうので注意が必要です。

この北西方位は一家の主の定位であり、権威や財産を象徴する方位なので、欠けがあると人生の喜びごとに恵まれません。北西方位には欠けではなく、吉相となる張りを設けることをおすすめします。

 

もう一つのポイントは、玄関です。アルゴーブのように玄関を建物の外周部から凹ませることは、大凶相となります。住む人の運気を下げてしまうので要注意です。特に対人関係に恵まれなくなる恐れがあります。経営者であれば取引先とのトラブル、会社員であれば上司に恵まれず、部下からも足を引っ張られることにもなりかねません。

玄関にはそもそもたたき(土間)があって床がないため欠けとなる要素があり、そこを凹ませることでさらに凶相の影響が強くなってしまいます。例えば、シューズクローゼットなどを設ける場合にも、土間にはせずあえて床材を施工するなどの対処が望ましいでしょう。

 

こうした考え方は賃貸物件でも基本的に同じです。建物の北西部分には欠けを設けず、建物のエントランスを凹ませないことが家相の基本となるので、ぜひ、活用してみてください。

 

家相建築設計事務所 代表 佐藤秀海