1 内宮と外宮
新年あけましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
初詣はどこかへ行かれましたでしょうか?
私の場合、府中市に住んでいるため、例年通り大国魂神社へ参拝してきました。
いつも神社仏閣でお願い事ばかりしているので、昨年はお礼参りと感謝の気持ちをこめて年末休みに久しぶりに伊勢神宮へ行ってきました。
伊勢神宮は御承知の通り,天照大御神を祀る皇大神宮(内宮)と衣食住の守りの神である豊受大御神を祀る豊受大神宮(外宮)の二つの正宮の125社から成り立っています。
外宮には平成24年4月に「せんぐう館」ができて貴重な資料館になっています。
広大且つ深遠な境内を歩いて五十鈴川の清流で手を清め、神前で手を合わせると清々しい気分になりました。
内宮の近くには参拝した老若男女が大勢押し寄せるおはらい町、おかげ横丁があります。
そこは京都の東映太秦映画村のように時代がかった建物で調和され、赤福を中心とした食べ物屋が沢山あって、どの店も混んで繁盛しており、江戸時代にも庶民で賑わったこんな光景があったのだろうと思わず想像してしまった。(観光客は年末のせいか比較的若い人が多く、有名観光地にしては外人が少なく、飛び交う言葉も関西弁が印象的でした。)
2 伊勢から熊野へ
今回は伊勢神宮から更に足を延ばして友人の車でトンネル続きの高速道路を使って熊野三山の一つ熊野本宮大社まで行ってきました。(古の修行者は険しい山道を歩き苦行難行)
熊野古道は10年前に世界遺産に登録され、水森かおりの歌でも知られていますが、霊山として伊勢神宮とは趣の違ったパワースポットです。
熊野の大神のお仕えの鳥として八咫烏(やたがらす)が信仰の対象とされ、日本サッカー協会のトレードマークに採用されていることを現地で再発見しました。
3 温故知新
伊勢神宮といえば出雲大社と並んで8世紀に編纂された歴史書「古事記」や「日本書紀」が思い浮かびます。
日本の国がどうやってできたかという「神話から歴史へ」の重要な存在であり、「国生み、黄泉の国、天照大御神、天の岩戸,五穀の神、八岐の大蛇,倭姫の命」といった有名な逸話が残されております。
戦前教育の反動のせいか建国の歴史を詳しく学校では教わった記憶がありませんが、国の成り立ちがたとえ神話の部分があるにせよ、古いものを訪ね求めて新しい事柄を知ることは大事なことです。
伊勢神宮が20年、出雲大社が60年の式年遷宮を行っていることは古くても新しい息吹や魂の注入を日本にもたらしているということを今回の旅行で感じることができました。